愛蔵盤級 協奏曲
作曲家 セルゲイ・プロコフィエフ
曲名 ヴァイオリン協奏曲第1番
指揮 ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ
演奏 ナショナル交響楽団
Vin.アンネ・ゾフィー=ムター
録音 1988.3  ケネディ・センター
プロデューサー Michael Garcin
エンジニア Jean Chatauret
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点
商品番号:0630−17722−2 エラート  ステレオ
解説
グラズノフのヴァイオリン協奏曲とプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲を組み合わせた、ムターとしては珍しいエラートからのリリースである。サポートするのは、ロストロポーヴィッチである。どちらも、とても美しい叙事詩的な楽曲であ、オーケストラの迫力やソロのヴィルトゥオーゾを見せつけるものではない。
録音は、音像が少々小振りで、オーケストラに対して距離を感じる仕上がりとなっていて、細部まで克明に音を捉えたものではない。しかし、それが雰囲気に流された曖昧なものということではなく、ホールトーンを生かした、よく計算されたステージレイアウトとしてまとめられている。
ソロとオーケストラのバランスも、生で聴く本来の音像バランスに近いものであり、オーディオ的には若干食い足りない印象を与えるかもしれないが、ことさら強調して造られた音像表現ではないため、客席にいるようなリラックスした気持ちで音楽に浸ることができる。
愛蔵盤級