文化財級 交響曲
作曲家 セルゲイ・プロコフィエフ
曲名 交響曲第5番変ロ長調
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ニューヨーク・フィルハーモニック
録音 1966.2.15 エイブリー・フィッシャー・ホール
プロデューサー ジョン・マックルーア
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.4
商品番号:SMK 47602 ソニー(CBS) ステレオ 
解説
明瞭闊達な演奏、そして録音である。明るく伸び伸びした音像は、健康的で生き生きとしている。
エイブリー・フィッシャー・ホールでのスタジオセッションであるが、ホールトーンを積極的に捉えることはせず、各楽器のリアリティと分離を狙った録音だと言える。それぞれがの音が淀みなくそして互いに干渉することなく明瞭に定位している。また奏者の息遣いと言った生々しさや空気感も充分に捉えられ、粒立ち良くまとめられている。
音質面で若干カサツキがあるが全体のクオリティを損なうものではなく、響きが耳障りになることもない。ステージレイアウトはややステレオ的過ぎる傾向にあるが、セクション間のつながりは良いため違和感は無い。ppからffまでオーケストラの多彩な響きを充分に捉え、奥行感のある音像に仕上がっている。
バーンスタインにとって、プロコフィエフの交響曲は1番と5番のみの録音である。5番は79年にイスラエルPoとライブ録音しているが、演奏も録音も旧盤を凌ぐものではない。
このアルバムに同録されている1番は1968年の録音であるが、この頃の停滞気味なニューヨーク・フィルハーモニックにしては溌剌と颯爽とした演奏が楽しめる。録音も荒削りだが聴き応えのある内容である。
文化財級