文化財級 | 管弦楽曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:429730−2 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
ホールトーンは適度に響き、オーケストラのTuttiを伸びやかに、そして豊なものにしている。発売当時、グラモフォンが示したまったく新しい音像表現として注目された録音である。マルチ録音であるが故の不自然さもなく、各楽器は分離も良く適正なバランスで定位している。ffでも決して濁ることのないクリアでゆとりのあるダイナミックレンジが確保され、マルチマイクによる音の明瞭さとワンポイントマイクのような自然なオーケストライメージが、ほどよく両立されている。 しかし、ステージレイアウトは少々左右に広がり過ぎていて、ステレオ初期の音像表現を思い出させてしまう。特に金管セクションでそれが顕著に現れている(実際の配置がそうならば仕方がないが)。 トータルでの仕上がりは良質なもので、このレーベルの更なる飛躍が期待されたのだが、その後D4というフォーマット頼みの音像表現に流れてしまったのが残念である。 |
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文化財級 |