愛蔵盤級 | 管弦楽曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||
商品番号:417709−2 | デッカ ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
録音は、過剰なダイナミックレンジを狙ったものではなく、まとまりの良い音像表現に仕上がっている。この時期のデッカであれば、ワーグナーなどで聴かせた、内部をえぐり出すような赤裸々なリアリティを追求することもできたのだろうが、この録音はそうした方向性ではなく、より平均的な中庸を行く内容だ。 カラヤン・ウィーンPoの一連のレコーディングが、アメリカのRCAの資金援助によって成されたものであることから、アメリカ市場への投入を意識した音作りであったのかもしれない。 なお、ゾフィエンザールにはオルガンがないため、この演奏ではオルガンを別の場所で録音し、ミックスしている。 演奏は宇宙的なスペクタクルに陥る前の、純音楽らしい音絵巻として仕上がっている。マイナーだったこの曲を世界的なメジャーに押し上げた記念すべき録音であり、映画「2001年宇宙の旅」や「スターウォーズ」以降の演奏解釈が失ってしまった民族性や深遠性が浮き彫りにされている。こうした演奏を通して、はじめて「ジュピター」の歌が聴こえてくるのである。 |
|||||||||||||||||||||||||||||
愛蔵盤級 |