文化財級 | 管弦楽曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:463 627−2 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
録音について語る前に、どうしても演奏について触れておかねばならない。組曲であるから、当然1曲目から聴くことになるのだが、「火星・戦争の神」は、これほど暴力的で攻撃的な演奏を聴いたことがない。そして録音もそれに共感したかのように激しく唸りをあげている。音の一つ一つが刺すように痛い。ダイナミックレンジはアナログの限界まで広げられ、響きを整えるための機械的な処理は見られない。オケが鳴りすぎて飽和しているところも散見されるが、録音技術の問題ではなく、おそらくホールそのものがこういう状態だったのだろうと納得させられる。それほど、この演奏は激しいのである。 70年代は、宇宙映画と宇宙的音楽が開花した時代だ。「2001年宇宙の旅」によって宇宙時代が幕開けしたとすれば、「スターウォーズ」がその後のオーケストラサウンドを方向付けたと言ってよい。その「2001年」と「スターウォーズ」の間に挟まれたこの録音は、そうした宇宙音楽誕生のきっかけになったに違いない。あのダースベーダー・マーチは「火星」に良く似ているが、この演奏こそが、ジョン・ウィリアムズにインスピレーションを与えたのではないかと思えるのである。 |
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文化財級 |