文化財級 管弦楽曲
作曲家 モデスト・ペトロヴィッチ・ムソルグスキー
曲名 組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編曲)
指揮 ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1986.2 ベルリン・フィルハーモニー
プロデューサー ミヒャエル・グローツ
エンジニア ギュンター・ヘルマンス
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.6
商品番号:439013−2 グラモフォン ステレオ 
解説
左右に広く取ったステージレイアウトに加え、繊細なppから迫力あるffまでストレスなく伸びるダイナミックレンジが特徴的な録音である。20年前の同じ組み合わせの録音では、録音会場が教会だったこともあり、その残響成分を巧みに生かした録音だったが、この新録音では、デジタルによる分解能の高さは聴かれるものの、ホールを生かした空間表現は感じられない。
そうした空気感や生々しさといったものは薄いが、それでも各楽器の色彩感やニュアンスの動きなどはよく捉えられていて、バランスの良い自然なまとまりに仕上がっている。ヘルマンスの録音は、総じて高い評価を与えることはないのだが、この録音はその例外となるものである。
ジャケットにはレコーディング・エンジニアに加え再発売時のリミックス・エンジニアも記載されている。オリジナルがマルチ録音であるためその後の手が加わえやすく、レコーディングの良し悪しなのか編集の良し悪しなのか、その実態が分からないというのが現状でもある。
文化財級