愛蔵盤級 管弦楽曲
作曲家 モデスト・ペトロヴィッチ・ムソルグスキー
曲名 組曲「展覧会の絵」(Leo Funtek編曲)
指揮 レイフ・セーゲルスタム
演奏 フィンランド放送交響楽団
録音 1986.2.19 ヘルシンキ・Kultturitalo
プロデューサー Robert von Bahr
エンジニア Robert von Bahr
その他 SchoepsCMC541 NeumannU89
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 7.8
商品番号:CD−325 BIS ステレオ
解説
豊なホールトーンの中で、オーケストラの音像がまとまりよく定位している。ダイナミックレンジは広いのだが、それは空間表現としての広がりであり、オーケストラサイズとしては小振りな印象である。ステージまでの距離を感じる聴きやすい仕上がりだが、リアリティを犠牲にせざるを得ないのが残念である。
指揮者のセーゲルスタムは、フィンランド生まれの作曲家でもあり、19曲もの交響曲を作曲している。「展覧会の絵」はラヴェル以降、この編曲を模範としながら、その完成度を超えようと様々な作品が生まれている。その誕生は現在進行形であり、今後も腕に自信のある作曲家が挑戦するであろう。今回録音されたLeo Funtekの編曲版も大変聴き応えのある作品で、ラヴェルに劣らない大編成の仕上がりとなっている。ピアノ曲からのインスピレーションというよりは、やはりラヴェルを意識したものという印象は否めないのだが。
録音評としては、同録の「禿山の一夜」も同じような仕上がりである。
愛蔵盤級