愛蔵盤級 交響曲
作曲家 アンドレイ・パヌフニク
曲名 交響曲第8番
指揮 小澤征爾
演奏 ボストン交響楽団
録音 1981.1.30 ボストン・シンフォニー・ホール
プロデューサー Harold Lawrence
エンジニア Tony Faulkner
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.2
商品番号:CDA66050 ハオペリオン ステレオ
解説
ボストン交響楽団の創立100周年を記念して作られた曲のアルバムである。ポーランドの作曲家パヌフニクと、アメリカの作曲家セッションズの管弦楽曲を収録したものである。コンサートの初演はいつなのかは定かではないが、録音は記念の年に行なわれている。
録音内容はまずまずの仕上がりで、オーディオソースとしての魅力が特段あるわけではないが、ハイペリオンの持ち味である自然で生々しい実物大のオーケストラを聴き取ることができる。ほど良い距離感を確保しながら全体像を曖昧にせず、各楽器の粒立ちを明瞭に捉えることに成功している。デジタル初期の録音ではあるが、ことさらにダイナミックレンジを強調した作意感もなく、ホールトーンを効果的に生かした余裕のある音像表現になっている。
楽曲自体は、現代的で苦渋に満ちた響きに包まれているが、ボストン交響楽団はffでのTuttiでも暴力的にならず、品格のある重厚な演奏を聴かせてくれる。録音は、そうしたオーケストラの美質を損なうことなく、伸びやかでまとまりのあるバランスに仕上がっている。
愛蔵盤級