愛蔵盤級 交響曲
作曲家 グスタフ・マーラー
曲名 交響曲第5番嬰ハ短調
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1987.9  フランクフルト・アルテ・オパー
プロデューサー ハンス・ウェーバー
エンジニア ヘルムート・ブルク  Helmut Burk
その他 Live
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.2
商品番号:459081−2 グラモフォン ステレオ
解説
マルチマイクによるライヴセッションである。ウィーンPoがツアーの最中にフランクフルトで録音したものである。ライヴとは言っても、ホールのキャラクターを感じることは全くなく、音像表現は近接的に録られた各楽器の音の集合体である。オーケストラは実存感に乏しく、見通しも良いとは言えない。
一方、ステージレイアウトは良好で、各楽器は程よい大きさで定位している。ダイナミックレンジも広々とした伸びやかさがありフル編成のオーケストラがストレスなく鳴り響いている。
録音としての仕上がりはさほど特筆するものはないが、演奏の素晴らしさは歴史に残すべき財産となっている。一音一音がまさに呼吸であり、その足取りは重く深刻である。1楽章を聴くだけでも、他の演奏の全楽章分の意味を感じさせてくれる。音楽による魂の揺さぶりを体現することができる、貴重な演奏である。
愛蔵盤級