愛蔵盤級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:453 436−2 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
平面的ではないが立体的でもなく、奥行き感はないが広がりはあるという、少々表現に窮する録音である。4Dという、グラモフォンが標榜するハイクオリティな録音技術を導入してのセッションであるが、そもそもこの4Dに対する評価は懐疑的である。実際、この技術が導入され始めた1990年以降、グラモフォンが優秀録音を世に出すことはほとんどなくなってしまった。原因はシステムの問題というよりも、マルチチャンネルを追求してきたこのレーベルの理念そのものにあるのだと言える。ホールの空気感や奏者の息遣いといったものをノイズとして忌み嫌ってきたことの、まさに弊害なのである。 この録音も、そうした気味の悪いくらいクリーンで人気のない音像表現であるが、ダイナミックレンジはたっぷりと広くとられており、腰のある野太いサウンドは、オーディオソースとして受け入れられる価値はあると思われる。曖昧さのないステージレイアウトと各楽器の定位感も、4Dならではの、よく計算された空間演出であると言える。 |
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愛蔵盤級 |