愛蔵盤級 サウンドトラック
作曲家 エリック・セラ
曲名 ジャンヌ・ダルク
指揮 エリック・セラ
演奏 ロンドン・セッション・オーケストラ
録音 1999年ごろ  アビーロード・スタジオ
プロデューサー Claude Serra
エンジニア Didier Lozahic
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 7.8
商品番号:SRCS 2169 ソニー  ステレオ 
解説
エリック・セラ独自のシンセサイザーとオーケストラを融合させた見事な音楽世界を聴くことができる。フランスの英雄ジャンヌ・ダルクの悲劇を描いたリュック・ベッソンの超大作映画で、映像と音楽を一体化させた二人の天才による名作である。
曲は、オーケストラのみではなく、電子楽器の効果音なども組み合わされているが、オーケストラ部は極めて自然な音像表現である。ただ、楽曲によってはシンセサイザーの音に合わせたかのような特殊な音像もある。
ダイナミックレンジは、重心の低い効果音などが際立っているため、オーケストラそのものの帯域はそれほど広くはない。しかし、一つ一つの楽曲にはセラの天才的な閃きによって、従来にはない新しいオーケストラサウンドが展開していて、オーディオソースとして充分に楽しむことができる。時折、ストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」やオルフの「カルミナブラーナ」が聴こえてくる気もするが、シンフォニック過ぎることのないセラのオーケストレーションは、ジャンヌ・ダルクの生きた15世紀初頭のフランスの世界を感じさせてくれる。
愛蔵盤級