愛蔵盤級 | 管弦楽曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:VDC−1048 | ヴァレーズ・サラバンド(JVC) ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
アナログからデジタルにメディアフォーマットが移行していく1970年代後半、さまざまなレーベルが試行錯誤を繰り返しながらオーケストラの理想の音像を追求していった。 このアルバムも、デジタル黎明期のサンプル的な意味合いを持っている。オーディオマニアを意識した、ダイナミックで色彩感のある楽曲を集め、オーケストラをフルに鳴らした録音となっている。ショスタコーヴィッチの「祝典序曲」やラヴェルの「ボレロ」などがラインナップされている。 アメリカで、ポピュラーコンサートなどを手がけ、作曲家でもあったモートン・グールドを指揮者に招き、エキゾチックな曲を集めた、オーディオ的にも魅力のある選曲となっている。 録音は、エンジニアによる主張はほとんどないが、デジタルの優位性を踏まえてバランスと自然な音像を大切にした内容となっている。まとまりよく中庸を行く仕上がりだが、マイナーレーベルであるからこそ、肩に力の入っていない王道的な手法をとっているといえる。分析的にならずに安心して音楽に集中できるところが、かえってこの録音の評価につながっているのである。 エンジニアや機材の紹介は一切記載されていないが、オーディオ評論家の斎藤宏嗣による「優秀録音」に関する長文の解説が載っている。こうしたHiFi録音の登場を業界が嘱望したことの表れでもあり、また私本人も、30年近く前にコレクションの最初期に購入したアルバムなのである(中学生かな)。 ジャケットの写真を見るように、中規模のスタジオを使っての録音である。ふと思ったのは、映画音楽のサウンドトラックの録音風景は、この様な雰囲気であり、ロンドン交響楽団であることからも、あのスターウォーズのサウンドがオーバーラップしてくるのである。 その様な、どこかで聴いたような、そして聴きやすく疲れない録音なのである。 アルベルト・ヒナステラは、1916年に生まれたアルゼンチンの代表的な作曲家である。バレエ「エスタンシア」は1941年の作品で、ストラヴィンスキーの影響が聴き取れる。エスタンシアとはアルゼンチンの大規模牧場のことで、都会から来た若者が牧場の娘と結ばれるという物語である。 組曲は4つの曲で構成されているが、第4曲目の「終曲の踊り(マランボ)」は、アンコールピースとしてよく演奏されている。 |
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愛蔵盤級 |