文化財級 | サウンドトラック | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:TKCA−72620 | 徳間ジャパン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
純粋なクラシック音楽を目指して作曲された、映画「ハウルの動く城」の為のイメージ組曲である。シンフォニックでオーソドックスな楽曲が展開するが、録音も極めてオーソドックスな仕上がりで、自然なオーケストラサウンドを楽しむことができる。 日本を代表するエンジニア、江崎友淑氏によるチェコ・フィルのサウンドは、クラシック界では誰もが知っている音像表現ではないだろうか。残響成分をたっぷり生かした、ホールトーンの豊なサウンドは最新のデジタルフォーマットに相応しい指向性であると言える。ただ、若干過剰気味に感じるのも否定できない。 マルチマイクでの収録ではあるが、ステージレイアウトも散漫にならず、各楽器が適正に配置されている。また意外なほどに音像のリアリティが高く、奏者の気配やホールの空気感を適度に伝えることにも成功している。一方、オーケストラの奥行感は少々浅く感じられ、こうした所にマルチマイクの弱点を感じずにはいられない。しかし、音の質感やダイナミックレンジは、これ以上は望めないほどのレンジを確保しており、木管や鉄琴などの倍音成分まで捉えたクリアで伸びやかな音像は、納得の仕上がりであると評価できる。 マスタリングはロンドンのアビーロード・スタジオで行なわれている。ホールトーンが、豊な割りに少々鼻につくのは、マスタリングエンジニアの「演出」なのかもしれない。 |
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文化財級 |