文化財級 交響曲
作曲家 ロイ・ハリス/W.シューマン
曲名 交響曲第3番
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ニューヨーク・フィルハーモニック
録音 1985.12 エイブリー・フィッシャー・ホール
プロデューサー ハンス・ウェーバー
エンジニア クラウス・シャイベ
その他 Live
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.4
商品番号:419 780−2 グラモフォン ステレオ 
解説
やや小振りな音像の中でオーケストラの各楽器が適正に配置された良好な音像表現に仕上がっている。ライヴセッションのため、客席の気配は皆無と言えるほどに削除されており、それによって生々しい空気感を失っている。しかし、マルチマイクによる録音により各楽器は粒立ち良く明瞭に捉えられており、各々が曖昧になることはない。また、ステージレイアウトも過度なステレオ感を狙ったものではなく、ステージ本来の自然なオーケストラ音像を描いている。
低音域が豊に伸びる、ダイナミックレンジの広いピラミッド型のオーケストラサウンドであるが、Tuttiでのffでお行儀よく各楽器がまとまってしまい、抑制された感は否めない。しかし、室内楽的なp部では、奥行深くどっしりとした懐のある音像を聴かせてくれる。
バーンスタインの気配やむせび泣くような声も遠慮なく捉えられており、生々しい実存感が伝わってくる。Tuttiでのffでもう一歩踏み込んだリアリティがあれば、更に評価の高い見事な録音に仕上がったと思われる。

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