文化財級 | 管弦楽曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:82876−61393−2 | RCA SACD ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
たっぷりと広がる左右のステレオ感と、オーケストラの奥行を伝える深みのある空間表現が素晴らしい。3chトラックの音源ならではの、自然であるがままのオーケストライメージが描かれている。 ホールトーンは、空間の残響成分を積極的に狙ったものではないが、各楽器が持つ伸びやかで開放的な響きを生かして、オーケストラの全体像を豊に支えている。又、奏者の息遣いが伝わるリアリティにも優れており、ステージ上のオーケストラが眼前に迫りくるような写実的な表現となっている。少ないマイクでのワンポイント的な収録のため、各楽器のつながりやアンサンブルの一体感も見事である。マルチマイクでは描けない、リアルで自然体の音像表現に仕上がっているのである。 一方、音質面では時代的な古さは否定できず、ノイズなどのリスクは回避されているものの、艶やかな透明感を求めるのは無理がある。又、ダイナミックレンジも迫力は充分にあるが、Tuttiでの荒っぽさが全体の雰囲気を粗野なものに感じさせ、ffでは耳障りとなってしまっている。この辺りが、当時の一発録りによるミキシングの難しさであったのだと察することができる。 |
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