愛蔵盤級 | 管弦楽曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:SMK 47613 | ソニー(CBS) ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
各楽器をオンマイク指向で明瞭に捉えたメリハリのある音像表現である。アナログからデジタルに変わりつつある時代の、そしてバーンスタインのレコーディング活動がアメリカからヨーロッパへ移行していく中での中途半端なリリースであった。膨大なカタログの録り残したメニューを消化するかのようなタイミングであった。70年代のバーンスタインはレコーディング活動が極端に減少したが、時々、コンサートのオフシーズンに合わせて、年に数回スタジオでの録音を進めていた。 30thストリート・スタジオは、アビーロード・スタジオと並べられるような空間規模の大きなスタジオで、モノラル時代から、クラシックをはじめジャズのセッションなどにも使われていた。60年代にはあまり使用されていなかったようだが、70年代に入り、バーンスタインがここでの録音を行なうようになっていた。 録音は、スタジオセッションらしい、曖昧さのない明瞭な粒立ちと、各楽器が空気や気配ではなく電気的に繋がっているといった、極めてオーディオ的な雰囲気が特徴的な仕上がりとなっている。 ヨーロッパ調の、響きを一つにまとめて聴かせるような心地よさは無く、マルチマイクで克明に拾い上げたリアリティが強調されている。それでも、ソプラノ独唱とのバランスや音調のまとまりなどは良好な内容であり、時代の移り変わり、あるいはレーベルの変遷を垣間見ることのできる聴き応えのある録音である。 同録には「三角帽子」の組曲が収められているが、こちらは1961年のもので、たっぷりとした残響に包まれて、オーケストラは広々と伸びやかに展開している。ただ、第1組曲と第2組曲では録音に3年ほどの開きがあり、テイストが一貫していないのが残念である。 |
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愛蔵盤級 |