愛蔵盤級 | 協奏曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||
商品番号:00289 474 5042 | グラモフォン ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
演奏に50分も掛かるというバカげた曲であるが、演奏者のハーンはいたく気に入っているようである。演奏されることも稀なら、レコーディングされることも滅多にない協奏曲である。序奏部から、なかなかソロの現れない曲であり、まるで交響曲のような重々しさである。 イギリスのアビーロードでのスタジオセッションで録音されている。コンチェルトということを強調するようなバランスではなく、オーケストラもソロ・ヴァイオリンも充分なボリュウムとリアリティを与えられた自然な音像展開であると言える。しかし、音の明瞭さや分解能、あるいはクオリティの高さに比べると、生々しさという面では満足できるものとは言いがたく、音楽の最も大切な空気感といった気配が薄いのは残念である。スタジオセッションという恵まれた環境下であれば、音像表現はもっと積極的な追い込みが可能であり、ホールの空気感といったものまで捉えることができたはずである。 反面、時々聴こえる指揮者デイヴィスの声らしきものが妙に耳につく。こうした気配が含まれていることを考えると、奏者の気配にこそ、エンジニアは注意を向けるべきなのだと言える。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||
愛蔵盤級 |