文化財級 交響曲
作曲家 アントニン・ドヴォルザーク
曲名 交響曲第9番ホ短調「新世界より」
指揮 クルト・マズア
演奏 ニューヨーク・フィルハーモニック
録音 1991.10.17  エイブリー・フィッシャー・ホール
プロデューサー マーチン・フォーク Martin Fouqué
エンジニア エバーハルト・セングピール Eberhard Sengpiel
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.4
商品番号:9031−73244−2 テルデック ステレオ 
解説
ホールトーンを重視した奥行感と深みのある音像表現である。ステレオ感を強調したような左右への広がりではなく、抑制の効いた適度な空間表現である。
客席から距離を置いてステージを見下ろすような音像である。響きは豊に含まれているが、それによってオーケストラのステージレイアウトが曖昧になったり不明瞭になることはなく、各楽器は分離良く定位している。オーケストラはワンポイント的な自然な仕上がりにまとまっていて好感が持てる。
ニューヨーク・フィルハーモニックは「新世界」を世界初演したオーケストラであり、客演する指揮者にとっても、この曲を蔑ろにすることはできない。マズアが音楽監督に就任した直後のライヴであり、このオーケストラの新しいサウンドの芽生えを感じることができる。
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