文化財級 協奏曲
作曲家 フレデリック・ショパン
曲名 ピアノ協奏曲第1番・第2番
指揮 クリスチャン・ツィマーマン
演奏 ポーランド祝祭管弦楽団
Pf.クリスチャン・ツィマーマン
録音 1999.8
プロデューサー ヘルムート・ブルク
エンジニア ライナー・メイラート
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス 10
平均点
商品番号:289 459 684−2 グラモフォン  ステレオ 
解説
ワイドレンジでフルスペックな力強い音像表現である。ショパンの曲想にこれ程のダイナミックレンジが必要かと疑問に思うが、オーディオソースとしては聴き応えのする録音であり、充分に評価できる内容である。
ホールトーンは空間に放射される豊な残響を捉えており、オーケストラはその中で上品に華やかなハーモニーを醸し出している。一方、少々過度に広げられた音像は、ゆったりと曲に浸るには主張が強すぎる嫌いがあり、常に緊張感を強いられることになる。
ピアノの音像は、生々しくワイドなステレオイメージに好感を持つが、伴奏となるオーケストラも同じような存在感があり、調和というよりは主張のぶつかり合いになっているように思える。音質面では申し分のないクオリティであるが、上品で透明感のあるサウンドにもかかわらず、音楽への興味がかき立てられないというむなしさも漂ってくる。
文化財級