愛蔵盤級 交響曲
作曲家 エルネスト・ショーソン
曲名 交響曲 ロ短調
指揮 マーレク・ヤノフスキー
演奏 スイス・ロマンド管弦楽団
録音 2006.7 スイス Dinemec Studio
プロデューサー Job Maarsell
エンジニア Jean−Marie Geijsen
その他 Neuman KM30 DPA4006 B&W
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ 10
ダイナミックス
平均点 8.6
商品番号:PTC 5186078 ペンタトーンクラシックス  DSD ステレオ
解説
美しく透き通るような、瑞々しい響きに包まれている。最新のDSD録音による、ハイスペックな音像表現である。このオランダに生まれた新しいレーベルは、DSD録音によるハイブリットSACDでのリリースを進めている。
残念ながら、ここでの批評は従来のCD音源でのステレオ再生で行なっているため、このレーベルの真髄を聴き取ることはできない。そうしたリスニング環境のリスクがありながらも、この録音の素晴らしさの一端を聴き取ることができる。
ホールトーンは、何も足さない、と言った自然で作為的なところのない好感の持てる内容である。ステージレイアウトは抑制されたステレオイメージで、こうした所に2ch再生の限界があるのかもしれない。オーケストラの各セクションが中央に凝縮された感じで、各楽器は明瞭に捉えられているのだが、つながりや位置関係が曖昧で散漫に聴こえてくる。しかし、自然でワンポイント的な音像表現は、この録音の評価できる側面の一つである。
またTuttiでのffが耳障りになることはなく、音質面では申し分のないクオリティに達している。
いずれ、マルチチャンネルでの再生においての評価も行なってみたい。
愛蔵盤級