愛蔵盤級 協奏曲
作曲家 ヨハネス・ブラームス
曲名 ヴァイオリン協奏曲
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Vin.ギドン・クレーメル
録音 1982.9.20  ウィーン・コンツェルトハウス
プロデューサー ハンス・ウェーバー
エンジニア クラウス・シャイベ
その他 Live
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.4
商品番号:410029−2 グラモフォン ステレオ
解説
オーケストラとソロ・ヴァイオリンの音質的なつながりの悪さがあり、響きの統一感がないのが残念である。しかし、オーケストラだけを評価すれば、各楽器のつながりや音像のまとまり、質感などはとてもバランスよく仕上がっていて、適正なオーケストラ表現であると評価できる。バーンスタイン・ウィーンPoによる一連のブラームス録音の中では、この録音は数少ない成功例であると言える。コンチェルトとして控えめな音像を狙ったと思われるが、それが返ってまとまりのよい自然なオーケストラバランスになったということであろう。それだけに、ソロ・ヴァイオリンがオーケストラの豊な響きと溶け合わない質感であるのが惜しまれる。ソロにはスポットマイクが与えられていると思われるが、そのミキシングが異質な距離感を生んでしまったようだ。オーケストラだけの評価であれば、もう一段高い数字になったであろう。コンツェルトハウスという空間規模の広いホールでの録音であるということも、全体の音像が豊に広がった要因とも言える。
愛蔵盤級