愛蔵盤級 | 交響曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||
商品番号:CDM 7690022 | EMI ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
オーケストラサウンドのバランス感覚に優れた高品位な録音である。弦セクションと管セクションの実存感や音像の定位感など、自然なバランスを狙ったもので、何かを際立たせようという意図はどこにも感じない。 各楽器は明瞭に捉えられ、音像も曖昧なところがなく、分離の良いステージレイアウトを描いている。オーケストラは生き生きとした伸びやかな広がりを持って定位している。 ただ、ダイナミックスに若干の抑制が感じられ、Tuttiでのffに迫り来るような音響の勢いが足りないのが惜しまれる。マルチマイクによるセッションとしては、あるいはこのレーベルの一般的な音作りの傾向からしても、充分な実存感を確保しており、オーケストラの繊細さと高揚感を充分に捉えた仕上がりとなっている。 バーンスタインは、フランス国立管弦楽団との近づき過ぎることのない緊密な関係を続けながら、いくつかの録音を手掛けた。EMIとのベルリオーズは、中でも成功したものとして評価されている。ニューヨーク・フィルハーモニックとの録音では、意図的な過剰演奏が聴かれたが、ここではオーケストラの余裕のある自発性とバーンスタインの即興性が共感しあい、美しいけれども狂気でゆがめられた幻想の世界を描ききっている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||
愛蔵盤級 |