愛蔵盤級 オペラ/合唱曲
作曲家 ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン
曲名 歌劇「フィデリオ」
指揮 レナード・バーンスタイン
演奏 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
レオノーレ:グンドラ・ヤノヴィッツ
フロレスタン:ルネ・コロ
録音 1978.1.26−2.21 ムジーク・フェラインザール
プロデューサー ハンス・ウェーバー
エンジニア クラウス・シャイベ
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.4
商品番号:419 436−2 グラモフォン ステレオ
解説
ムジーク・フェラインザールを使用して行なわれたスタジオセッションである。同時期に国立歌劇場で行なわれた公演と平行して組まれたセッションである。この場合、オーケストラはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団となっている。この時期、バーンスタインはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との極めて緊密で良好な関係を築き上げていた。ベートーヴェンの一連のチクルスはその集大成であり、このフィデリオもウィーンでの8年ぶりの再演となるものであった。
録音は、スタジオセッションということもあり、じっくりとバランスを調整した安定感のある仕上がりとなっている。アナログレコーディングの最高品位の仕上がりであると言え、音質面でもダイナミックレンジの面でも申し分のないレベルである。音像はマルチマイクによる細部まで克明に捉えられた表現で、オーケストラは豊な残響と共に伸びやかに鳴り響く。独唱は一人一人が個別にピックアップマイクを仕込まれているようで、オンマイクによる少々強調されたバランスになっている。しかし、オペラ録音としての処理として見れば自然なまとまりであり、大きな違和感にはならない。
コンサート形式の録音ではなく、正規のセッションを組んだものだけあり、ムジーク・フェラインザールの残響を余裕を持って捉え、ライヴセッションよりも一段深い空間演出に成功している。
愛蔵盤級