愛蔵盤級	オペラ／合唱曲
	作曲家 ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン 曲名 ピアノと合唱のための幻想曲 指揮 レナード・バーンスタイン 演奏 ニューヨーク・フィルハーモニック ピアノ：ルドルフ・ゼルキン ウェストミンスター合唱団 録音 １９６２．５．１　　マンハッタン・センター プロデューサー ジョン・マックルーア 評価項目 評価内容 ホールトーン ８ ステージレイアウト ７ リアリティ ８ クオリティ ８ ダイナミックス ８ 平均点 ７．８
商品番号：ＳＭ２ｋ４７５２２	ソニー　ステレオ
解説
ピアノを中心に配置し、合唱をバックに配置した特殊な楽曲である。曲は冒頭からしばらくピアノの独奏が続くのだが、ここでのソリストのタッチの明瞭さや定位の良さ、実存感の高さは特筆すべき内容だと評価できる。 前半はピアノ協奏曲といった具合の作風であるため、音像表現もそうしたバランスの処理に仕上がっている。ただ、ピアノの音像がクローズアップされているため、伴奏となるオーケストラは左右に大きく振り分けられた配置となっている。こうしたところが違和感となるのが惜しまれる。 一方、合唱が加わる後半は、充分な空間表現ができてはいるが、音響的な伸びやかさが足りず、ｆｆが耳障りに感じてしまうのは否めない。ダイナミックレンジにもう少し余裕があればこうしたリスクは回避できたであろう。総合的にはバランスは良好で声の処理も自然であり、聴き応えのある音像表現であると評価できる。
愛蔵盤級