文化財級 | 協奏曲 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:SK 89029 | ソニー ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||||
優秀な録音に支えられて好調にセールスを伸ばしてきたハーンの、3枚目のアルバムである。近代音楽と古典音楽を組み合わせた魅力あるアルバム構成も評価が高い。トーマス・フロストとリチャード・キングの組み合わせも、ソニー時代のハーンのアルバムには欠かせない存在となっている。 この録音は、バーバーの室内楽的な楽曲を、ダイナミックでワイドレンジなサウンドで仕上げたもので、ソロ・ヴァイオリンが眼前に迫りくるリアリティでステレオ感たっぷりに捉えられている。音像の生々しさは、奏者の息遣いまでも心地よく響かせているほどである。一方、オーケストラの各楽器も分離良く定位していて、見通しのよい透明感のある音が心地よく響いている。全体に、残響成分を充分に含んだ肌触りのよい音像表現であると言える。 ただ、このリアリティはオーディオ的には好まれても、実際のコンサートステージの音像からは幾分離れたところにあるものであり、それをどう評価するかは難しい判断であると言える。しかし、この録音の完成度は、録音芸術の一つの到達点でもあり、それがオーディオの落とし穴であったとしても、充分に価値のある録音であると評価できる。 同録のマイヤーの楽曲は、印象に残らない曲ではあるが、叙情的で耳障りの良い内容である。 |
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文化財級 |