愛蔵盤級 交響曲
作曲家 サミュエル・バーバー
曲名 交響曲第1番
指揮 レナード・スラットキン
演奏 セント・ルイス交響楽団
録音 1990.10.7 パウエル・シンフォニー・ホール
プロデューサー Jay David Saks
エンジニア William Hoekstra
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点
商品番号:60732−2−RC RCA ステレオ
解説
ホールトーンがほど良くブレンドされた聴きやすくまとまりのある音像表現に仕上がっている。ステージ上の残響を上手く捉えてオーケストラを広がりのある豊なイメージで描いている。
ステージレイアウトは、こうした空間表現に助けられて的確に定位している。各楽器が見通しよく定位し、セクション間のばらつきもなくアンサンブルが気持ちよくつながっていく。客席から見るオーケストラの実物大の雰囲気が表現されている。中でも木管セクションのリアリティが際立っている。
音質面やダイナミックレンジは平均的で特筆すべきものはないが、リアリティは手ごたえのある仕上がりである。ffでのTuttiで音の分解能が低下してしまうことがあり、左右へ伸びやかに広がらずに音像が中心に集まってしまう傾向にある。このレーベルのデジタル時代の特徴でもあるのだが、近代アメリカの都会的な楽曲を集めたアルバムだけに、音像表現にいま一歩のキレがないことが惜しまれる。
愛蔵盤級