文化財級 管弦楽曲
作曲家 ヨハン・セバスチャン・バッハ
曲名 トッカータとフーガニ短調 ほか
指揮 エサ・ペッカ・アロネン
演奏 ロスアンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1999.10.7 Dorothy Chandler Pavilion
プロデューサー エヴィッド・モッテリー
エンジニア リチャード・キング
評価項目 評価内容
ホールトーン
ステージレイアウト
リアリティ
クオリティ
ダイナミックス
平均点 8.6
商品番号:SK 89012 ソニー  ステレオ 
解説
バッハの古典的オルガン曲を、近代・現代の著名な作曲家が大編成のオーケストラ曲にアレンジした作品集である。マーラー・エルガー・シェーンベルグなどの名前がクレジットされている。原曲のオルガンを彷彿とさせる壮麗で重厚なオーケストレーションによって、多彩で伸びやかなバッハを堪能することができる。
録音は、そうしたオーケストラの雄大で力強いサウンドを見事に捉え、明瞭で粒立ちの良い音像に仕上げている。特に、中低域の野太く腰の据わった響きは、ピラミッド型の安定したオーケストラサウンドを構築しており、充分なダイナミックレンジを感じることができる。各楽器は、特にピックアップされたような強調感はなく、一つ一つの音像はハーモニーの中で豊な響きを作り出す良質な細胞となって波紋を広げている。
ヨーロッパテイストの伝統あるオーケストラサウンドが、現代音楽的な管弦楽法と相まって、不可思議ではあるがゆったりとした気持ちを抱かせながら、バッハの世界に思いを馳せさせてくれる。
文化財級