愛蔵盤級 | サウンドトラック | ||||||||||||||||||||||||||||
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商品番号:COCQ−84376 | コロムビア ステレオ | ||||||||||||||||||||||||||||
解説 | |||||||||||||||||||||||||||||
ポップス・オーケストラのアルバムだが、アメリカのシンシナティ・ポップスやボストン・ポップスが狙ったスタジオチックな音作りではなく、純粋なクラシック調の音像表現に仕上がっている。 ホールの残響を無駄にすることなく効果的に捉えることで、オーケストラを豊で伸びやかな響きで表現することに成功している。左右へのステレオ的な広がり感は少ないが、押しの強いダイナミックな音響空間を描いている。 ただ、ffでのTuttiで音像が整理しきれなくなり、混濁した窮屈感が散見されるために少々こもった響きに陥ってしまう。しかし、それが返ってオーケストラの重心を低くし腰のあるサウンドを作ることにもつながっているため、一概にマイナス要素とは断定できない。 楽曲は、いずれも「アキラ」が編曲をした冗談音楽である。有名なマツケンサンバなどは、フルオーケストラで聴くとダイナミックで躍動感のある一級品の音楽となる。オーケストラの曲に対する共感も伝わってくる。リズムセクションのはち切れんばかりの乗りの良さがキラリと光る名演と言える。 彬良と大阪フィルによるアルバムは何枚もリリースされているが、録音もなかなかの仕上がりとなっている。今回の録音は少々大雑把にまとめられた感が否めないが、それでも迫力あるオーケストラサウンドを楽しむことができる。 |
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愛蔵盤級 |