6W   プ レイ・トライオードアンプの製作                      2016.09.24   Katou@ 刈谷
プレイ・トライオードアンプ
          プレイ・トライオードステレオアンプ
                                             (シャーシは手作りLUX型使用)
背面
背面

底面
底面
 
<概要>
  ・本機は’14年冬の「村嶋記念 外道アンプ大会」に 出品したアンプです。
   
使っている全ての球が異なり出力トランスも左右違います、ステレオなのに左右で異なる部品を使ったアン プです。
  ・本機は球を見て楽しむことを重視したアンプです。 オール三極管による球遊びアンプなので「プレイ・トライオードアンプ」と命名しました。
   (故 浅野 勇氏のプレイ・トライオードステレオアンプのパクリですが・・(^ω^))
  ・様々な球とOPTをとっかえひっかえ楽しむためのベースアンプとする意味も込めています。

   ・ステレオアンプの片チャンネルが故障した等で1個しかない部品を寄せ集めたアンプです。
   Lチャンネルは初段から6J5(7P MT)、7N7(ロクタル)、5998A(GT)、タンゴCR-8
   Rチャンネルは同じく  5965(9P MT)、6MJ8(CPT)、5998(G)、タンゴCRD-8の組合せです。
   共通の電源部には5T4(メタル)を用いました。

<レイアウト>
  @意匠
  ・電源部を左端に、出力トランス右端に、球を中央に配します。 アンプ部は左から右に、前から後ろへ部品が大きくなっていく配置としました。
   整流管は電源部に配置します。 黒いトランス群とマッチするメタル管を選択しました。

  A使用部品
   ・自作のLUX型シャーシを用います。  
  ・球と出力トランスは記述の通り、全て後家の中古品です。
  ・電源トランスはノグチのPMC-170G、チョークコイルは春日無線のKAC-5250を購入しました。
  ・ 出力管と整流管は見た目から空気穴付きのソケットプレートを使います。 φ55大穴加工が必要となります。

<シャーシ加工>
  @使用工具
  ・球と出力トランス用のφ30及び20はシャーシパンチで抜きます。
   φ20以下の穴はドリルで下穴を開けリーマーで拡大します。
  ・大穴は「自由錐(金工用)」を用います。(下記写真ドリルチャックの前方工具)
   自由錐には回転数・トルク調整式のACドリルが安全かつ便利です。 高負荷加工なので低速及びクラッチがないドリルでは危険です。
  ・トランスの角穴はハンドニブラーで切断しヤスリで仕上げます。
 使用する工具回転数・トルク調整式ドリルが安全!

  ・加工完了状態
 加工完了状態クラウンピンク!(゚o゚)! ⇒ アンプも(^^;)

   ・底板を補強
    底板補強   底板が脆弱なのでのゴム足部に補強材を追加しました。

<回路>
    ・初段・ドライバー段はCRDを用いた差動です。 CRD電流値と負荷抵抗は左右同じですが球は異なります。
   ・出力段はユニットごとに定電流回路を用いたA級です。この球はプッシュプルでも独立したバイアス回路(抵抗)を用いる様指定されています。
   ・B電源は整流管とチョークコイルを用います。
   初段B電源はFETを用いた簡易定電圧電源とします。
      <全回路図(クリックにて拡大)>
 全回路

<組立て>
     「半導体回路ユニットを作ります〜」 
半導体基板
     先ず半導体回路ユニットを作ります 右は前段用定電圧
    電源ユニット、中・右は出力段用定電流ユニットです。
     「部品を粗組します〜」
粗組
      半導体回路ユニットは接着剤で貼り付けます。
                    どこに配線を通そうかな〜。
      「配線開始!」
配線開始
      配線材には主にUL1007のAWG22と20です。
      部位により色分けし、じゃんじゃん配線します。
    「最後にCR類取付け」
完成間近
      完成形が見えてきます。
            アンプ作りの醍醐味、一番楽しい作業。
     「配線完了しました!!」
配線完了
      誤配線を確認し結束バンドで固定すれば完成です。
     「ちょっとだけお化粧」
電流調整VR穴
     電流調整VR穴にワッシャーを貼り見栄え向上 ⌒v⌒

<試聴>
  ・グローバーワシントンJrのWinelight等を聞いてみます。
   低域が良く締まってボトムまで伸び高域とのバランスも良好で聞き易い。 豪放かつ繊細、5998/5998Aは中々良い球でした。
   電流を絞ると制動感が高まり、増やすと重心が下がり重厚感が増します。 好みで少し絞り気味に調整しました。

  ・左右で球もOPTも異なりますが、よく似た音で違和感は全くありません。
   ですが左右で少しゲインが異なる点は気になります。 

<今後の構想>
  ・CR-8をもう一つ入手出来たので球を含め左右同一部品に改造すると共に、出力管を見た目が楽しい815に変更するか
   OPTをシングル用に換装し300Bシングルとするか等々・・構想がまた楽しい!(^楽^)! 。
                                                              
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