この辺り、第二京極通から柳小路にかけて、六兵衛、七兵衛、八兵衛と、三体のたぬきが神様として祀られております。
六兵衛 : 京極東宝ビル事務所内の神棚
七兵衛 : 丸二食堂内の神棚(松永氏宅)
八兵衛 : 柳小路に社として独立している。
(飲食店 はちベー 岡本氏が管理している)
江戸時代、この辺に金蓮寺、歓喜光寺等の大きなお寺がありました。明治初年頃は東京遷都、廃仏毀釈等により、このあたりは狐狸の棲家と称される位寂れました。明治5年に賑わいを復活させようと府知事の肝いりで、新京極通りが出来そしてそこに映画館や芝居小屋や寄席がたくさん出来、この界隈も繁華街化が進みました。
ちょうどこの頃に天満宮敷地、現公園あたりに三匹の大きなタヌキが死んでいるのが見つかりました。タヌキはこの地域の人たちによって手厚く埋葬され、この地の主として祀られました。
昔からたぬきは人をだますが、憎めない愛嬌がある動物として扱われてきました。そして、日本各地で芸能や商売の神様として、祀られております。この三匹のタヌキもこの界隈の芸能、商売の守り神になっていったと思います。
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