蓑山大明神之由来
         屋島太三郎狸


 その昔、弘法大師さんが四国八十八ヶ所開創のみぎり、霧深い屋島で道に迷われ蓑笠を着た老人に山上まで案内されたと言う。のちにその老人こそ太三郎狸の変化術の姿であったと信じられております。

 屋島の太三郎狸は、佐渡の団三郎狸、淡路の芝右衛門狸と共に日本三名狸に称せられています。
 太三郎狸は屋島寺本尊千手観音の御申狸(おんもうしだぬき)として善行をつんだため、土地の地主の神として、本堂の横に大切に祭られ、四国狸の大将としてあがめられ、その化け方の高尚さと変化妙技は日本一であった。

 尚屋島太三郎狸は一夫一婦の契りも固く、家庭円満、縁結び、水商売の神、特に子宝に恵まれない方に子宝を授け福運をます狸として全国よりの信者が
多い。


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