西尾市茶業組合 EXPO
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概要
  四十二年伝習会

 7月2日から8日まで一週間、杉田鶴吉の製茶場で開催した。講師は、杉田の依頼に対して、前年の講師であった栗田和作は
「本年度は買い入れ多忙の為出頭致すこと出来兼ね候間 若し一代理人にて宜敷く候時は山本新作氏を依頼し 貴地へ参上仕る事に致し度く 
(略)明年度は必ずや小生出頭仕り候間 今より予約仕り置き候」と返辞を寄せている。
結局日本茶業研究会牧の原支部の茶師山本新作を招いた。
 6日と8日の伝習生の中に「今川徳造」とあり、今川村から茶園主三浦徳造が参加している。
伝習生はほとんど上町の茶園主あるいはその家族であるが、三浦一人が今川より参加した。
延べ39名のうち、小野山和三郎の5日間を筆頭に高須松太郎、杉浦安太郎が3日間、稲垣猶次郎、森喜造、近藤吉五郎、太高今吉等が2日間、外は1日限りで実数で25名が伝習を受け、約420kgの生葉を加工した。
伝習生の内には親子ともども参加した者もある。
 10貫目(37.5kg)以上の生葉を出した者は、小野山和三郎16貫を筆頭に杉田鶴吉15貫、高須松太郎13貫、稲垣猶次郎11貫等である。
そのほかの少数の者も含め、いずれも茶業組合の役員あるいは伝習会参加者である。
 伝習内容は茶師の技術である。
蒸した茶葉を乾燥しながら加工(製茶)する技術で、茶葉をマンボーで蒸す作業は杉田鶴吉が担当した。
しかし、「蒸し手伝い」として小野山 が参加しているのは、彼が蒸す技術を収得するためであったであろう。
小野山が蒸し作業を手伝わないときは、太高政吉、高橋下登見爾等役員が手伝っている。
講師山本新作への謝礼は9円であった。

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