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愛知県製茶研究会 |
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明治41年(1908)、杉田鶴吉(上町)と額田郡宮崎村大字明見(額田町)の清水精衛が発起者となって、愛知県製茶研究会を組織した。
同年2月「茶業の改良発達」のためとして、二人の連名で県茶業組合連合会議所へ補助願いを提出した。
研究会設置の趣意は、「今や我が茶業界は日々に衰え風前の燈火まさに消えなんとするが如し。これ畢竟販路の振るわざるに因る雖も亦以って多額の経費を要し収入少なき結果に外ならず。(略)茲に愛知県製茶研究会なる者を開き一大改良を施さんか一般製造家の経費を省き以って購求者の好望に適せしむべき品質の改良を施し着々茶業の改良発達を企図」(上町杉田寛清蔵「申請書」)するにあった。
その内容について「研究会設置に関する要項」をみると、(1)設置場所は幡豆郡西尾町上町乙92番戸すなわち杉田鶴吉宅である。
(2)研究生は各郡から2名以上を募集し、期間は一番茶2週間、二番茶2週間の、年間計4週間で、技術収得者には証書を授与する。
(3)講師は国内向け製茶法1名、輸出向け製茶法1名の計2名。
(4)研究主題は「内国向けに関する一般の改良及び輸出向けに関する一般の改良、尚内国向け輸出向け折衷の製造法」であった。 |
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