西尾市茶業組合 EXPO
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概要
  模範茶園

 明治三十九年の模範茶園は、上町浜屋敷の小林幸衛の茶園一反歩(10a)であった。
この畑の前年の収穫は「生葉弐百貫目(750kg)、製茶参拾六貫目(135kg)、代金弐百拾円也」(県茶業組合連合会議所への届書きによる)であった。
この茶畑は、明治十年の播種園で畝幅五尺五寸(約1.67m)、二本蒔きで南北の畝である。
茶園の日当たりをよくするために「各畝ハ地紙形ニ栽剪ヲ施シ」、春芽の摘採期の20日前から日覆(覆い下園)をして玉露を製造した。
冬期は葦や菰で覆って霜害を防いだ。
 耕耘作業は春秋の二回深耕、夏冬各一回浅耕。その間「不断除草」をした。
肥料は、春に魚粕30貫(112.5kg)、堆肥100貫(375kg)、水肥300貫(1125kg)、油粕5枚で、夏に水肥900貫(3375kg)を施した。

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