西尾市茶業組合 EXPO
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概要
  幡豆郡製茶同志会

 明治37年、幡豆郡製茶同志会が組織された。
この会は、同39年10月に幡豆郡茶業組合組長(組合長)小林幸衛と同志会会長高橋下登見爾の連名の、愛知県茶業組合連合会議所への報告書によると、
「本会ハ全ク幡豆郡茶業組合ノ事業ナレドモ 其ノ経費ハ特別会計タルノ止ムヲ得ザル理由アリ 何トナレバ晩茶業者及ビ販売業者ノ数ハ組合員ノ過半ヲ占ムルノ有様ナルヲ以テ 其ノ反対アルガ故毎度議場ニ否決セラレツ、アレドモ 遂年ノ生産業者ノ増加ハ数年ナラズシテ議場に優勝(勢)ヲ占ムルナラント信ズ」(上町杉田寛清蔵「同志会に関わる書類綴)
と述べており、茶業組合内に発生した研究団体である。
 発起者は、足立明道、小林幸衛、高橋下登見爾、太高政吉、高橋松太郎、杉田鶴吉等で高橋以外は総て上町の茶園主であった。
発起人らの考えた規則草案から主な事項を拾って同志会を起こした人々の考えと事業を見よう。
(1)目的。茶業者の「知識技術ヲ進メ」、「粗製濫造ノ悪弊ヲ矯正シ」、「各自気脈ヲ通ジテ奸商ノ悪罠ヲ避ケ」、「未ダ幼稚ナル幡豆郡製茶業ノ発達ヲ謀リ国利民福ヲ増進」する。
(2)経費。会費と寄付金、補助金で賄う。
      会費は、年末に実費を徴収する。
      寄付金は、寄付者と協議して「斯業ニ有益ナル費途ニ支出スル」。
(3)会員。会の主旨に賛同し、規則を遵守し、業務に熱心な者は入会できる。
      他郡の者でも会員三名以上の推薦があれば入会を認める。
(4)賞罰。「斯界ニ多大ノ貢献」をした者を表彰し、「製茶業者ニアルマジキ所為ヲナシタル」者は除名する。
(5)品評会を開き、「毎年春芽製造後 各自園製茶百匁(375グラム)出品スルモノトシ」、「夏期ノ製茶ニオイテハ臨時品評会ヲ催スコトヲ得」。
(6)模範茶園を造成する。依嘱者はあらかじめ理事長が選択して、総会の承認を求める。依嘱された者は、「各種肥料試験、耕耘試験、収穫計算、其の他研究すべき栽培業務」を行なう。
(7)「京都府下又ハ静岡県等ノ茶業隆盛地ヘ製造ノ機密ヲ習得」するため研究生を選択して派遣する。研究生は同志会の会員に対し「習得セシ機密ヲ伝ウル責任ヲ負ウ」。
(8)会員のうち希望者の必要資材の協同購入を行なう。
(9)会員のうち希望者を募り製茶の協同販売を行なう。
こうして、発足以来三年間に、(1)品評会の開催三回、(2)宇治方面へ研究生派遣三回、(3)講師招聘二回、(4)協同購入、協同販売三回などの進歩的事業を実施した。

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