アメーバ経営 -ひとりひとりの社員が主役- 日経ビジネス人文庫 [著者]稲盛和夫
[定価]648円+税 [読了日]11/14
【概要】組織を「アメーバ」と呼ばれる小集団に分け、独立採算にする事で、一人一人が採算を考える、市場に柔軟な戦う
組織をつくる。これまでの常識を覆す独創的経営管理手法を詳解。
【寸評】数年前に話題になったベストセラーが文庫化されたので購入して読んだ。アメーバという言葉が何度も繰り返さ
れるのが気になるが、コスト管理を事業部・従業員が個々に十分意識し、強い意志を持って実行していかなければ
ならないと説いている。(悩ましいが)今取り組んでいる業務に参考にもなるが、京セラの管理手法は進んでいる。
CoCo壱番屋 答えはすべてお客様の声にあり 日経ビジネス人文庫 [著者]宗次徳二
[定価]648円+税 [読了日]11/6
【概要】お客様の生の声こそが生きた教科書である。業界トップシェアへと導いた成功の秘訣は、アンケート葉書に寄せ
られた客の声に耳を傾ける事である。客の本音から何を学び、どう活かすかを豊富な実例ととも紹介。
【寸評】私はCoCo壱番屋が大好きである。以前、「カンブリア宮殿」に宗次夫妻が出演して起業のエピソード等を語られ
た時に感銘したし、著者の本も読みたかった。丁度、文庫で本書が発売されてのですかさず購入して読んだが、非常
に興味深い内容で日々の業務にも活かせるものだった。
中日ドラゴンズ論 ベスト新書 [著者]今中慎二 [定価]743円+税 [読了日]10/30
【概要】中日ドラゴンズを評してよく「不気味」と言われる。なぜ、中日ドラゴンズは「不気味」なチームといわれるのか。
2010年シーズンのセ・リーグを制覇し、9年連続でAクラス入りを果たした“負けない”球団の秘密に、元中日ドラゴンズ
のエースの著者が迫る。
【寸評】著者は怪我で100勝まで届かなかったが、最盛期は凄い投手だった。中日の投手の中ではかなりインパクトが
ある。その彼が落合博満、星野仙一、高木守道らの監督力についてや他球団を圧倒する投手力が、どのように生ま
れたのか等について語っている。今年の巨人は本当に中日にコテンパンにやられた。その中日論を悔しさをこめなが
ら興味深く読めた。確かに中日と巨人が白熱するシーズンは面白い。来季は今季のリベンジを!
無知との遭遇 小学館101新書 [著者]落合信彦 [定価]720円+税 [読了日]10/29
【概要】政治、文化、若者−−日本人は年々劣化し、「無知」になっている。責任を取らない政治家達は、経済危機に直
面してもなぜ政局を優先するのか? 内向き志向を打破できない国民性、草食系の若者達ばかりのこの国に先はある
のか。そういった日本人が現状を打破し、どうすれば世界と戦えるかを国際ジャーナリストの著者が指南する。
【寸評】日本人社会の病理を指摘しながら、世界が日本を笑うジョークが多数収録されている。英語や海外文化を理解
していないと、日本人には笑えないジョークが世界にはたくさんある事を示されるが、国際的にたたかえない自分にと
っては肩身が狭い気持ちになる。著者の作品は昔から変わらず、刺激的で読み応えがある。(主張している事は変わ
らない所はあるが・・・)
たけしの最新科学教室 新潮文庫 [著者]ビートたけし [定価]438円+税 [読了日]10/24
【概要】数学大好き、工学部中退の理系人間たけしが、今度は科学の最先端に挑む! 意思を持つロボットを作る事は
可能?宇宙の果ては意外な所にある。浮気を抑える遺伝子があるってホント? 蒙古襲来時の神風の正体とは…
天文学、遺伝学、気象学、環境学など、各界の「達人」がたけしの疑問にわかりやすく答える最新科学入門。
【寸評】私は昔から理科が苦手なのだが、この文庫を書店で目にして、著者の事から面白く分かりやすく識者達と対談
してくれているだろうから自分にも取っ付けるのでは?と思い、購入して読んだ。著者は対談前に(というか日常から)
よく勉強していて識者から上手く話を引き出していて感心させられる。想像以上に楽しく手軽に読めた。
異形の日本人 新潮新書 [著者]上原善広 [定価]680円+税 [読了日]10/11
【概要】虐げられても、貧しくとも、偏見に屈せず、たくましく生きた人たちがいた。哀しい宿命のターザン姉妹、解放同盟
に徹底的に弾圧された漫画家、パチプロで生活しながら唯我独尊を貫く元日本代表のアスリート、難病を患いながらも
ワイセツ裁判を闘った女性…社会はなぜ彼らを排除したがるのか? マスメディアが伝えようとしない日本人の生涯を
大宅賞作家が鮮烈に描く。
【寸評】未読だが「日本の路地を旅する」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した著者が異端な人達を取り上げて、一種
タブーとされてきた出来事の中にこそ日本人の本質的な何かが隠されているのでは?と追求した内容。著者の作品を
読むのは初めてだが、よく取材されていて読みやすかったし、斬新な内容でもあった。
この国を出よ 小学館 [著者]大前研一×柳井正 [定価]1,400円+税 [読了日]10/9
【概要】中国がGDPで日本を抜き去り、韓国ではサムスンやLG電子が急激に業績を伸ばす一方で、我が国では、依然と
して景気回復が遅れ、900兆円以上の借金を抱えて立ち往生している。大前研一氏と、同氏と交流のある柳井正氏の2
人が、そんな日本に警鐘を鳴らし、世界に飛び出す必要性を説く・・・。
【寸評】この2人の対談は非常に衝撃的な内容である。日本の政治・財政の脆さが浮き彫りにされ、只でさえ不安の中、
強烈なパンチをくらったような感じがする。私自身、グローバルに戦う術がなくていけないが、今後の人生、少しでも
もがいて何とかやっていかないとね。子供達の世代の事も皆で考えないといけない・・・
「まわり道」の効用―画期的「浪人のすすめ」 講談社+α新書 [著者]小宮山悟
[定価]838円+税 [読了日]10/3
【概要】「弱者」は己の武器を磨き上げて生き残れ!「野球の才能はなかった。しかしコツを掴む才能はあった」と考え抜き、
工夫する力で44歳まで現役生活を続け、117勝をあげた男が回り道を飛躍に変える技術について語る。
【寸評】著者の投球は1995年4月に千葉マリンスタジアムで直に観た事があるが、上手く打者の芯を外して打ち取ってい
て感心し、著者の事を好感を持っている。しっかり物事を考えている事を認知されてか、日本シリーズの時はよくニュース
番組で解説をやっている。そんな彼が語る生き様・考え方には共鳴できる。やはり常に工夫・努力する事なんだよね。
こんな言葉で叱られたい 文春新書 [著者]清武英利 [定価]700円+税 [読了日]9/30
【概要】球団代表として選手育成に注力し、巨人軍第四期黄金時代を支える男が、原監督、コーチ陣、スタッフ、ベテラン
選手の「言葉の力」を明かす。
【寸評】残念ながら4連覇はならなかった(連続日本一の可能性はあるが・・・)。新聞記者でもあった著者(球団代表)が
「やる気にさせる叱り方」に注目し、原監督、コーチ陣、スタッフ、ベテラン選手の「言葉の力」を明かしてくれる。野球は
人生にもダブらせられ、ドラマティックゆえ、やめられないところがある。巨人のベンチ裏で交わされている幾つかのエピ
ソードを読むと心が温まる。何とか日本シリーズに出場して勝利してね・・・
なぜ君は絶望と闘えたのか-本村洋の3300日- 新潮文庫 [著者]門田隆将
[定価]514円+税 [読了日]9/27
【概要】1999年、山口県光市で、23歳の主婦と生後11カ月の乳児が惨殺された。犯人は少年法に守られた18歳。一人残
された夫である本村洋は、妻子の名誉のため、正義のため、絶望の淵から立ち上がって司法の壁に挑む。そして、彼の
周囲には、孤高の闘いを支える人々がいた。その果てに彼が手にしたものとは何だったのか。9年に及ぶ綿密な取材が
明らかにする一人の青年の苦闘の軌跡。
【寸評】随分前にニュースステーションに本村さんが出演し、この事件について語っているのを見て、何ともいえないやる
せなさを感じたのを覚えている。彼の事件発生からこれまでの闘い・彼を支える人達との記録で読むのが辛いが、人間
の弱さと強さを表していて、引き込まれる価値のある書である。
40歳の教科書 親が子どものためにできること ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編
講談社 [著者]モーニング編集部&朝日新聞社[編] [定価]838円+税 [読了日]9/23
【概要】子を持つ親世代の教育の悩みに全て答える各教科からビジネス界まで、時代を代表するスペシャリスト14人が
英語の早期教育の是非から就職・実社会で使える学力の正体まで、子を伸ばすための真実を語る。
【寸評】子供の教育・向き合い方は絶対王道というものはなく、色々な人を参考にし、考えた上で対応していくべき・・・
という事だ。14人の意見はどれも貴重で参考になる。我が家の一姫二太郎を温かく見守っていきたい・・・
これもまた別の話 新潮文庫 [著者]和田誠・三谷幸喜 [定価]857円+税 [読了日]9/18
【概要】大ヒット作から埋もれた名作まで、和田誠と三谷幸喜がとことんディテールにこだわって12本の映画を語り合う。
『キネマ旬報』連載記事をまとめた、97年刊「それはまた別の話」に次ぐ映画対談。
【寸評】「それはまた別の話」が非常に面白かったので、本作の文庫版が出たので購入して読んだ。650ページあるので
ボリュームがあったが、鑑賞した映画、鑑賞していない映画共々、楽しく読めた。2人共、監督経験者なので、監督・脚
本家の視点からコメントしている。映画を観る事の奥深さ、楽しさを教えてくれる対談です。
野球へのラブレター 文春新書 [著者]長嶋茂雄 [定価]800円+税 [読了日]8/29
【概要】天覧試合の秘話から、松井、イチローとの知られざる絆まで今も春になると野球DNAが目覚めるというミスターの
ベースボール讃歌。
【寸評】ミスターが野球への愛着を縦横無尽に語ってくれる。話題はメジャーで活躍する松井とイチローへのユニークな評
価、天覧試合秘話、地獄の伊東キャンプの舞台裏から、ユニフォームのカッコいい着こなし方まで、どれも良い話だ。
昨年の巨人の3連覇はかつてのV9に匹敵する難しさだと言って理由を説明してくれるのがよかった。今年の巨人は激し
い混戦となっているが、4連覇できるだろうか?
プロ野球スカウトが教える一流になる選手 消える選手 祥伝社黄金文庫
[著者]上田武司 [定価]552円+税 [読了日]8/21
【概要】一流の素質を持って入団しても、「一流になる選手」と「消える選手」に分かれるのはなぜか? 選手、コーチ、育成
監督、スカウトと巨人一筋で44年間選手を見てきた著者がその答えをズバリ語る。
【寸評】著者は長嶋第1期政権時代に選手でプレーしていた事を覚えている。その後、コーチ・スカウト等で選手の育成・発
掘等を歴任してきて、熱き想いと経験を語ってくれる。巨人ファン・野球ファンにとっては非常に興味深いエピソードが満載
されている。原監督、川相現中日二軍監督、上原投手、阿部捕手、小笠原選手等の人柄・姿勢にも触れられていて良か
った。
甲子園が割れた日-松井秀喜5連続敬遠の真実- 新潮文庫
[著者]中村計 [定価]476円+税 [読了日]8/19
【概要】「甲子園なんてこなければよかった」─。球史に刻まれた一戦、1992年夏、星稜vs明徳義塾。松井との勝負を避け
た明徳は非難を受け、試合をきっかけに両校ナインには大きな葛藤が生まれた。あれから15年、自らの人生を歩みだし
た監督・元球児たちが語る、封印された記憶。高校野球の聖地で、彼らは何を思い、何が行われたのか。球児たちの軌
跡を丹念に追ったノンフィクション。
【寸評】ミズノスポーツライター賞を受賞したという本作品は実に面白かった。巨人〜メジャーで華麗な活躍をしている松
井秀喜の夏の甲子園の5連続敬遠の当事・その良し悪しの議論は何故か私はあまり気にもとめていなかったと思う。
5連続敬遠に関わる関係者のその当事の考え・その後の人生への影響等が綴られていて感銘する。「野球は人生その
もの」という長嶋さんの名言が身にしみる内容で、今年読んだノンフィクション作品の中では傑作。
残念な人の思考法 日経プレミアシリーズ [著者]山崎将志 [定価]850円+税 [読了日]8/12
【概要】やる気も能力もあるのに、仕事がうまくいかないのはなぜ?―顧客を取り逃がす営業マン、上司に振り回されては見
放される若手社員、行列しているのに儲からない飲食店など、日常の「残念」な例をもとに、日々の仕事に応用できるプラ
イオリティ思考法のヒントを紹介。
【寸評】新聞の広告にもよく掲載されていたので興味を持ち、購入して読んだ。手軽に早く読む事ができるが、ある面、最も
な事をもっともらしく語っていて、期待ほどでもなかったか・・・但し、手綱を締め直さねば・・・と思わせるエッセンスもあっ
たので留意して行動していきたい。
民の見えざる手〜デフレ不況時代の新・国富論 小学館 [著者]大前研一 [定価]1,500円+税
[読了日]8/10
【概要】消費税増税へ向けた議論が活発になる中、あえて税金を使わずに日本企業と日本経済を活性化させる画期的
な構想を、世界屈指の経営コンサルタントである著者が緊急提言!
【寸評】会社の夏季連休中の頭の体操(刺激)として本書を読んだが、相変わらず、著者の作品は分かり易く、建設的な
提言がされていて刺激にも勉強にもなる。政界に信用を置けない現在、彼のような提言を吟味して実践
池上彰の学べるニュース@A 海竜社 [著者]池上彰
[定価]1,048円+税 [読了日]@8/1A9/3
【概要】テレビ朝日の人気番組『池上彰の学べるニュース』の書籍化
【寸評】TVで『池上彰の学べるニュース』を見た時、実に興味深く、丁寧に解説してくれていると思った。毎週観ようと
録画するものの、他の番組も色々と観ているので後回しになってしまっていたところ、本屋で本書を目にして、「これ
はラッキー!」と購入して読んだ。何気に目にし、耳にする言葉の意味合いを解説してくれて勉強になる。このシリー
ズは揃えていきたい。
プロ野球「戦力外通告」 洋泉社 [著者]美山和也、加藤慶、田口元義 [定価]800円+税
[読了日]7/25
【概要】「戦力外通告」から這い上がる男達!プロ野球は結果がすべての世界だ。それゆえ、毎年多くの選手が「戦力外
通告」を受ける。ある選手は野球を続けるために海を渡り、またある選手は野球とはまったく違う職種に就く。彼らに共
通しているのは苦悩や葛藤がありながらも、人生をあきらめず、前へと進んでいる事。野口茂樹、川口知哉、大野倫、
吉岡雄二、正田樹、寺本四郎。一度は「クビ」になった6人の“その後”に迫る。
【寸評】年末にTVのドキュメンタリーで取り上げられる事があり、観る事もあるが、プロの世界は本当に厳しいと思う。本
書に登場する人達も馴染み深い人ばかり・・・彼等の苦悩・新たな人生への取組み様が描写されていてこちらも励まさ
れるし、エールを贈りたくなる・・・
闘志力。-人間「」から何を学ぶのか- 創英社 [著者]上原浩治 [定価]1,500円+税 [読了日]7/23
【概要】闘う強い意志、気力、勇気。上原流闘志力とは・・・。どんな事があろうとも諦めずに、不屈の魂で立ち上がって来
た著者が、闘う強い意志と「力」を与えてくれる49の自叙伝的メッセージ。
【寸評】09年よりかねてからの夢を求め、メジャー入りを果たした元巨人軍の上原投手の生き様・考え方・思いを綴った
内容で彼の人間性も汲み取れる。大学後半までは無名でありながらもスターダムにのし上った軌跡も分かり、読んで
良かったと思う。最近、活躍が取りざたされていないので体調を万全にして良い投球をしてほしい。
気にするな 新潮新書 [著者]弘兼憲史 [定価]680円+税 [読了日]7/4
【概要】人生は暗く捉えればいくらでも暗くなる。でも、どんな経験もそのうち必ず役に立つ。細かいことは気にせず、目先
の目標に全力を尽くす。そう考えれば嫌な上司との接し方も変わってくるものだ。―人気漫画家が生い立ちから社会人
時代、「島耕作」シリーズ等、ヒット作の裏側まで、キャリアを振り返りながら語る人生論。
【寸評】著者の漫画のみならずエッセイもよく読み、過去に勇気をもらった事もある。久しぶりに新作の本書を読んだが
主旨は標題通り。細かい事をアレコレ気にするな!という事だ。何も考えないのはいけないのだが、悩みすぎてもよく
ない。時間が解決してくれた事もある。今後も勇気付けてくれる作品を期待している。
<わかりやすさ>の勉強法 講談社現代新書 [著者]池上彰 [定価]720円+税 [読了日]6/27
【概要】<わかりやすく伝える力>を磨くための、池上流トレーニング、テレビ現場で独学したプレゼン術、超シンプルなノート
術、情報収集&整理法……惜しみなくノウハウを大公開。
【寸評】会社でもいかにわかりやすく伝えるかは大切で、非常に難しい。著者の経験・ノウハウが惜しげなく語られていて
いる。巻末の「勉強をやればやるほど疑問がわき、自分に何が足りないかが分かってくる。それでまた勉強しようと思う、
という営みが大切」というフレーズを心に留めておきたい。
細野真宏の最新の経済を政治のニュースが世界一わかる本 文藝春秋
[著者]細野真宏 [定価]1,200円+税 [読了日]6/26
【概要】650万部突破の大ベストセラーカリスマ講師が、いま誰もが知りたいニュースの真相を完全解説! 目からウロコ
の連続の「国民的必読書」!
【寸評】著者のどの作品も目からウロコといって過言がないほど教えられ勉強になる。経済と政治は両面から見なければ
ならない。著者のような捉え方・整理のスキルを身につけられないものか?著者のどの作品も何度も読み返す価値は
あると思うし、目に触れるようにしておかないといけないだろうな・・・
なぜ日本人は落合博満が嫌いか? 角川ONEテーマ21
[著者]テリー伊藤 [定価]724円+税 [読了日]6/20
【概要】選手としても監督としても実績は抜群なのに、落合博満への評価は低すぎるのではないか。落合流の超合理主義
こそ、今日本人が参考にすべきリーダー像ではないか。無類の野球好きの著者が鋭く突っ込む。
【寸評】著者が言うように落合はプロフェッショナルだと思うし、信念を持って行動する稀有な策士だと思う。原シンパの私
にとって、落合は嫌う訳でなないが、中日との対戦は何とか負けてほしくない、という強い気持ちで観戦している。著者の
書かれている事には納得するし、彼の存在はプロ野球の底上げには欠かせないのは確かである・・
東京島 新潮文庫 [著者]桐野夏生 [定価]552円+税 [読了日]6/6
【概要】清子は、夫との酔狂な世界一周クルーズの最中に暴風雨により、孤島に流れついた。その後、日本の若者、謎め
いた中国人が漂着する。31人、その全てが男だ。救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。だが、たったひとりの女に
は違いない。求められ争われ、清子は女王の悦びに震える─。東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな
創世記。
【寸評】新刊時から興味はあったが、映画化もされ、文庫化されたので購入して読んだ。著者の作品を読むのも久しぶり
だったが、人間の悪の部分を描き出すのが相変わらず上手く、幻想的な世界に引きずり込まれる。内容は独特の世界
であるが、最後の締め方は意外であった・・・