KTが選ぶ日本映画ベスト100  <2005年1月1日時点>
・私は日本映画も結構好きである。日本映画のベスト100を選んでみました。最近は韓国・中国等の
 アジア映画が力をつけてきているため、日本映画よ、ガンバレ!

1.ルパン三世/カリオストロの城(1979年)
 ・日本のアニメーションは世界に誇れる文化の一つでなかろうか?笑い・アクション・人間の優しさが詰まった本作品が
  私の日本映画No.1です。毎年ルパンの2時間スペシャル作品が製作され拝見しているが、この作品を超える事はありえ
  ないでしょう。
2.転校生(1982年)
 ・今は脚本家:三谷幸喜の奥様となっている小林聡美と尾美としのりの名演。幼なじみの一夫と一美の体が入れ替わって
  しまう話で笑えて、かつホロリとくる。この映画の舞台となった尾道に憧れ、2回も訪れてしまった。
3.Wの悲劇(1984年)
 ・私の中学〜大学時代のアイドルは薬師丸ひろ子であった。その彼女がアイドル映画でなく、演技派としてみせてくれた映
  画が本作品。劇中劇と舞台裏の人間ドラマが照応していて優れものかと思いますが・・・
4.さらば宇宙戦艦ヤマト−愛の戦士たち−(1978年)
 ・あまり大きい声で言えませんが、小学校6年生の時にこの映画に出会った事が現在の私の趣味(映画・クラシック音楽)に
  つながっている。ファンの声と製作者側の金儲け主義(?)で次々に続編が出来てしまって、本作品はヤマトシリーズでは
  宙に浮いたような存在になってしまい残念だが、個人的には記念碑的な作品。宮川泰が作曲するヤマトの数々の音楽はク
  ラシック音楽を凌駕する程、素晴らしいもので、ヤマトシリーズの音楽CDは私の密かなお宝コレクション。
5.シコふんじゃった(1991年)
 ・周防正行監督の傑作。シブガキ隊のモっくんが俳優「本木雅弘」として認知された作品。相撲の魅力をコミカルに描いて
  いて、好感度あふれる。
6.ミンボーの女(1992年)
 ・故・伊丹十三監督作品の中では最高傑作。民事暴力介入を題材にホテルを舞台にヤクザとの戦いを描いた作品。
  柳葉敏郎のチョイ役がビックリ!この映画で光るのは大地康雄でしょう。
7.天空の城ラピュタ(1986年)
 ・名実共にオッチャン(甥坊にそう呼ばれる)の域となった私も、この映画の少年パズーのようにありたい(かった)と思う。
  爽快な気分にさせてくるアニメーション映画の傑作。宮崎駿作品の中では興行成績は下位だが、私の評価は高い。
8.折り梅(2001年)
 ・豊明市の主婦の小菅もと子が痴呆症になった姑との関係を綴った手記『忘れても、しあわせ』の映画化。舞台も近場。
  介護という誰にとっても我が身に振りかかるテーマを扱っており、考えさせられる。30〜40代の方を始め、必見の作品
  でしょう。
9.ふたり(1991年)
 ・姉(中嶋朋子)と妹(石田ひかり)のノスタルジー作品。姉が不意の事故で亡くなってしまうが、妹が危機に陥ると幽霊と
  なって現れて救う話。結構切なくて久石譲の音楽も心にしみる。この作品も「転校生」と同じ尾道が舞台。
10.夢 追いかけて (2003年)
 ・これまで鑑賞した中で、ここまで涙がこぼれ落ちた作品はないかもしれない。本作品は全盲の中学教師で水泳選手とし
  ても活躍する河合純一氏の半生を映画化した感動ドラマだ。本当に色々な事を思い、考えさせられる。
11.蒲田行進曲(1982年)
 ・撮影所を舞台に俳優達が繰り広げる人情喜劇。松坂慶子・平田満・風間杜夫の3人が非常に良い味を出している。
  銀さんが何とも哀れだが、それはそれで人生か・・・
12.七人の侍(1954年)
 ・黒澤明監督は子供の頃、コーヒーのCMに出ていて、親から「この人は凄い有名な映画監督だ」と聞いていた。それでは
  どんな映画を作るのだ、と思って観たのが本作品。やはりおもしろかった。以降、一時期、黒澤監督の映画を集中して
  レンタルビデオで借り続けた事があるが、やはり本作品が一番でしょう。
13.銀河鉄道999(1979年)
 ・星野鉄郎はTVシリーズの作品に比べて格好いいし、松本零士の主要キャラクターが勢揃いし、おまけに主題歌がゴダイ
  ゴ。何て素敵なんだろうと思って鑑賞したのが中学一年生。実際、良きSF映画だと思います。1999年に公開された「エター
  ナルファンタジー」には愕然とさせられましたが・・・
14.Shall we ダンス?(1996年)
 ・映画の中で役所広司が職場の部下(竹中直人がダンスを行っていることを馬鹿にしていた)に「ダンスをやる事がどこが
  悪いんだ!」と怒鳴るシーンがある。そうだ!ダンスは素晴らしいんだ!人がどんな趣味に熱中しようが良いではないか!
  と思わせる作品。ラストのように「Shall we dance?」って声をかけられたいもの。どうせ2ステップぐらいしたら、つまずいて
  こけるのがオチだろうが・・・
15.GO(2001年)
 ・「在日」である主人公の葛藤を、卑屈ではなく「俺は誰なんだ!」と雄叫ぶ感じで描くエネルギッシュな青春映画。色々な
  事を考えさせてくれ、高校生のドラマとはいえ、大人必見の作品かと思う。脇を固める山崎努と大竹しのぶも良い味出して
  いる。
16.ラヂオの時間(1997年)
 ・何も考えずに大笑いするのに最適な作品。三谷幸喜の初監督作でラジオドラマを行うにあたってのキャスト・スタッフの
  数時間を描いたコメディ。今後の三谷監督の作品を楽しみにしている。
17.マルサの女(1987年)
 ・伊丹作品で最初に観たのが本作品。あまりのおもしろさに衝撃を受けて、以降、伊丹作品は必ず観るようになった。国税
  局査察官と悪徳事業者との脱税を巡る戦いをスリリングに描いた作品。
18.千と千尋の神隠し(2001年)
 ・「もののけ姫」も「タイタニック」も凌いで興行収入記録トップにおどりでた作品。平凡な10歳の少女が逆境に追いこまれる
  事によって、成長してたくましくなっていく、というテーマは単純なのだが、宮崎ワールド総結集という力作で見応えあり。
  久石譲の音楽も相変わらず素晴らしい。
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