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名もなき毒 幻冬舎 [著者]宮部みゆき [定価]1,800円+税 [読了日]5/23
 【概要】財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北
    見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生であった・・・

  【寸評】実は今年になって読んだ初めての小説。「誰か・・」の第2弾で杉村三郎が主人公。物凄いトリックや複雑な絡み合
    いがあるわけでなく、人間の誰もが持つ”毒”というものに焦点をあてた内容。読みやすいし、相変わらず、ひきこめられ
    るので上手いとは思う。但し、著者には「模倣犯」のような過激な内容を期待してしまうのだが・・・

「悩み」の正体 岩波新書 [著者]香山リカ [定価]700円+税 [読了日]5/12
 【概要】「嫌われるのが恐い」「働いても生活できない」「まじめに生きてきたのに」…….競争が煽られ,効率性が求められ
   る一方で,「場の空気」を読むことも要求される.どこか息苦しい現代社会のなかで,人々の抱える「悩み」の中身も変わ
   ってきている.今日的な「悩み」の背景を丁寧に解きほぐし、どう向き合うかを考察・・・。
  【寸評】会社に行っていると、本当に悩みが尽きない。(それは誰しもだが・・・)多くの人が各々、悩みを抱えて生きている
   はずだ。様々な悩みの発生について分析・見解を述べられていて興味深く読みやすい。そんなに悩む事はないと優しい
   口調で語ってくれる。現実はなかなかコントロールするのが難しいんだけどね・・・

不都合な真実 ランダムハウス講談社 [著者]アル・ゴア [定価]2,800円+税 [読了日]5/5
 【概要】総画像数360点以上のオールページフルカラー!同名映画で使用された図表、アル・ゴアが30年以上の年月をか
   けて取り組んできた環境問題に関する研究成果のすべてを収録。環境破壊の恐ろしさを物語る多数の資料、写真、また
   ゴアのパーソナルライフに関するエピソードやプライベート写真などが掲載。
  【寸評】映画「不都合な真実」は今回のアカデミー賞で最優秀長編ドキュメンタリー賞を獲得した。環境問題というテーマを
   取り上げており、映画を観たかったが、行きそびれ、本書を購入して読んだが、インパクトがあった。”あなたにもすぐでき
   る10の事”を心してかかりたい。DVDが近日発売されたり、会社のイベントで公開されるので、早く映画を観てみたい。

戦力外通告 角川ザテレビジョン [著者]TBSテレビ「バース・デイ」編 [定価]800円+税 [読了日]5/2
 【概要】ある日、突然戦力外通告(クビ勧告)を受け、職を失ったプロ野球選手たちの生き様を追うノンフィクション。TBS系
   「バース・デイ」で放送された、大越基、田中一徳、橋本清、石毛博史、野村克則に、徹底取材した書。
  【寸評】橋本、石毛も巨人軍に在籍していたため、非常に興味深く読めた。サラリーマンより遥かにプロ野球の競争は厳し
   い。結果を出せないと本当に解雇されてしまう。厳しい局面に直面した時の葛藤、家族の励まし、家族への思い・・・生き
   ていくには何にしろ辛い。楽して平和に生きていく事はないんだよな・・・

食い逃げされてもバイトは雇うな ―禁じられた数字<上> 光文社新書 [著者]山田真哉
    [定価]700円+税 [読了日]5/2
 【概要】『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』に続く、山田式会計学の正式第2弾。今回は数字の見方、使い方をユニーク
    な視点で解説している。手短かに読めて、一生効果が続く「数字&会計の入門書」。
  【寸評】”1時間で読める”という触れ書きだったが、1時間以内では無理であったが、前作同様、非常に読みやすい内容だ。
    章毎にまとめられているポイントは時折読み返すと非常に有用となる。早く<下巻>が出版されるのが楽しみだ。

1リットルの涙 ―難病と闘い続ける少女亜也の日記 幻冬舎文庫 [著者]木藤亜也
    [定価]533円+税 [読了日]4/28
 【概要】「神様、病気はどうして私を選んだの?」恐ろしい病魔が15歳の少女亜也の青春を奪う。友達との別れ、車椅子の
    生活、数々の苦難が襲いかかる中、日記を書き続ける事だけが亜也の生きる支えだった・・・最期まで前向きに生き抜
    いた少女の言葉が綴られたロングセラー。
  【寸評】2005年に沢尻エリカ、薬師丸ひろ子出演のTVドラマを観て、胸に響き、ドラマ終了後に本書と亜也さんの母親、潮
    香さんの手記を購入した。ようやく本書を手にとり、読了。今、毎日、自分自身が会社生活を送る上で悩み抜く日々だ
    が、亜也さんの辛さ、生きていられる事のありがたさを感じなければと思う。何故、彼女にこんな苦しみを与えてしまっ
    たのか?潮香さんの手記も引き続き、読もうと思う。

ビジネス力の磨き方 PHPビジネス新書 [著者]大前研一 [定価]800円+税 [読了日]4/22
 【概要】『即戦力の磨き方』の第二弾。先見力、影響力、突破力など、ビジネス社会を生き抜き、仕事を楽しくする智恵と実
   践的なノウハウを著者が伝授。
  【寸評】「伝える力」に引き続き、本書を同日に読破。著者のアドバイスには、いつも「これではダメだ!締めなければ!」
   と思わせる。それをなかなか行動にうつせないのが自分の弱さである。本当にまずいんだけどな・・・

伝える力 PHPビジネス新書 [著者]池上彰 [定価]800円+税 [読了日]4/22
 【概要】「話す」「書く」「聞く」の3つの能力を磨き、有効活用できると自ずビジネス等の成績・業績に結びつく・・・。長年NHK
   の『週刊こどもニュース』のお父さん役を務めてきた著者(現在はフリージャーナリストとして独立)ならではの極意を本書
   で伝授してくれる。
  【寸評】会社でも相手に理解してもらうように説明する事は本当に難しい。子供に分かりやすく説明する事は尚更の事だ。
   『週刊こどもニュース』を手掛けてきた著者のノウハウは非常に参考になる。少しでも取り入れて実践していかないと・・・
   (幾つか折り込み(チェックポイント)を入れた)

職場はなぜ壊れるのか−産業医が見た人間関係の病理  ちくま新書 
   [著者]荒井千暁 [定価]700円+税 [読了日]4/15
 【概要】いま職場では、働きながら心の病を発症する人が増えている。かれらは日常生活に支障が出るほど、心に深い傷
   を負っている。睡眠障害を生じ、自律神経系が乱れ、うつになり、思考が混乱し集中できない。重いノルマ、評価の理不
   尽さ、周囲の無理解など、成果主義システムが生み出した実態を検証し、職場の人間関係に軋轢をもたらす原因を探
   る・・・。
  【寸評】心身共に辛くなると、こうした類の本を手に取ってしまう。成果主義の現在、未来、功罪についての語りは興味深
   かった。自分、職場内、バランス感覚を取っていないとね・・・

全思考 幻冬舎 [著者]北野武 [定価]1,400円+税 [読了日]4/7
 【概要】生死、教育、人間関係、作法、映画--。五つの角度から、稀代の天才である著者が、現代社会の腐食にメスを
   斬り入れる!
  【寸評】久々に著者の新刊を購入して拝読。昔から著者の作品は世の真理を上手く突いていて、非常に勉強になるので
   よく読むし、本書もしかりで、面白かった。映画の問題の章で、監督としての思いや、黒澤監督とのエピソードについて
   語られていた内容は非常に興味深かった。

弘兼憲史のアツイ人生論 中経の文庫 [著者]弘兼憲史 [定価]495円+税 [読了日]3/31
 【概要】君子危うきに近寄れ!/勇気を持って危うきに近づけ。それに尽きる▼果報は寝て待つな!/若いうちは、自分の
   中の「器」を大きく育てるための準備期間。どこまで育つのかは、あなた次第▼正直者はバカを見るな!/上司が注目す
   る部下の条件はまず「正直さ」。正直者がバカを見る時代は終わった等、について人気漫画家の著者が語る人生論。
  【寸評】著者の漫画「黄昏流星群」「専務・島耕作」は、目を通しているし、著者のエッセイ・ビジネス相談本はよく読む。若い
   人向に書かれているが、心身共にヘバリ気味の私には少しばかりのカンフル剤となる。

図解 プロ野球「新・勝利の方程式」 「送りバント」と「守備力」が優勝を決める
  講談社+α文庫 [著者]田端到 [定価]686円+税 [読了日]3/25
 【概要】今シーズンからセ・リーグにもクライマックスシリーズ(プレーオフ)が導入され、また、2人の新監督誕生で、ペナント
    レース&日本一の行方はますます混沌としている。昨シーズンは、ヒルマン日本ハムと落合中日が栄冠を勝ち取った。
    その秘訣とは打力か、投手力か、はたまた違う要素か。両監督の戦略、戦法のデータを新しい角度から著者が検証し、
    驚くべき「新・勝利の方程式」が明らかに・・・。
  【寸評】2番打者の効用、送りバント、盗塁、守備力の影響をデータ分析して証明しているから、納得させられる。日本シリー
    ズを遡り、分散型攻撃のチームの方が強い事が証明されているのは面白い。さてさて、今年のペナントレースはどうな
    る事やら?4/14時点では巨人の投打のバランスが取れているが、昨年の事もあるのでいかに・・・

トヨタの世界 中日新聞社 [著者]中日新聞社経済部編 [定価]1,429円+税 [読了日]3/11
 【概要】「世界一」をとらえたトヨタ。モノづくりにとどまらず、今や「国家並み」ともいわれる資金や外交力を持つ日本最強の
    企業を国内外の現場で取材。中日新聞で連載されていた記事を編集。
  【寸評】中日新聞の連載を時折目に通していたが、本拠である豊田市の地域との絡み、期間工の視点、OBによる技術の
    継承等、色々な視点で生々しく取材されているので興味深く読める。

駆け込み、セーフ? 講談社 [著者]酒井順子 [定価]1,500円+税 [読了日]3/10
 【概要】「週刊現代」の人気連載「その人、独身?」をまとめた第2弾。「靴下をはいていない男」との食事、ひらひらスカート
    の絶大なる効果など、著者の30代最後の日々を綴った全60篇を収録
  【寸評】「負け犬の遠吠え」で有名になった著者は私と同年で、それゆえに著者のエッセイには非常に関心を持っている。
    これで3冊目を読んだ事になる。30代末に結婚する女性の披露宴に対するこだわり、浮気と不倫の違い等、なかなか
    興味深い話がある。同年の視点ゆえ、なるほど!と思わせられるので、今後も頑張って綴っていってほしいね。

不動心 新潮新書 [著者]松井秀喜 [定価]680円+税 [読了日]3/3
 【概要】左手首骨折という選手生命を脅かすほどの大怪我から、見事な復活を遂げたNYヤンキースの松井秀喜。その陰
   には、マイナスをプラスに変える独自の思考法があった…。
  【寸評】巨人が低迷したのは、松井という大黒柱が抜けてしまったからに他ならない。といって彼の選択を責める気は全く
   ないが・・・。彼が昨年、初めて大怪我をしてシーズンをほぼ棒に振り、後半に復活してきた。今年は頑張ってほしいね。
   彼の野球等に対する取り組み姿勢、努力、プロ意識を認識させられ、感銘した。やはり素晴らしい選手だ。

感動をつくれますか? 角川ONEテーマ21 [著者]久石譲 [定価]724円+税 [読了日]2/17
 【概要】モノづくりは感性に頼らない!「ハウルの動く城」「もののけ姫」サントリー「伊右衛門」CM…あの名曲はここから生
    まれた。時代の風を読むために必要な「感性の正体」を探る。
  【寸評】久石譲氏の大ファンで彼のCDは「もののけ姫」「天空の城ラピュタ」のサントラを含め、そこそこ持っているし、妻と
   2回演奏会にも行っている。昨年10月に行った演奏会の会場で購入した本書をようやく拝読。著者なりの感性の磨き方、
   仕事への取り組み、宮崎監督とのやり取りについて触れられており、見習うべき事ばかりである。やはり「やるからには
   トップになろう」という高い志を持っている。

人生、勝負は40歳から! ソフトバンク新書 [著者]清水克彦 [定価]700円+税 [読了日]2/8
 【概要】40代は多くの企業にとって社員の平均年齢であり、真ん中の世代にあたる。だからこそ、人生にとって折り返し地
   点にすぎない40代は自分を大きく変える大きなチャンスと説く。中年世代に贈る人生の指南書。
 【寸評】これでも一応、会社生活18年間過ごそうとし、40歳まで生きてきた自分でありながら、仕事において積み重ねたも
   の・器量が薄氷に思えてならず、悶々としてならない。但し、本書で言われるように、人生、まだまだこれからかもしれ
   ない。このターニング・ポイントの時期を一生懸命に前向きに生きていかないとなあ・・・

王貞治 壮絶なる闘い 竹書房 [著者]江尻良文 [定価]1,238円+税 [読了日]1/26
 【概要】ホームラン世界記録や国民栄誉賞など、数々の賞賛と名誉を手にしている王貞治。しかし彼の歴史は挫折との闘
   いでもあった。 高校、巨人軍現役時代から巨人、ダイエー、ソフトバンクの監督時代、さらにWBCでの世界一から一転
   胃ガンの発覚、手術までを王貞治の肉声を元に著者が神格化された世界の王は実は生身の人間として壮絶に戦ってき
   た様を浮き彫りにする。
 【寸評】王監督は偉大な人である。巨人監督時代〜ダイエー監督の初期の時代は苦労したが、強いホークスをつくり上げ、
   WBCでも優勝して一層神格化した。胃ガンと戦って復帰してホークスの指揮を取る姿を見ると、パ・リーグはどうしても
   ホークスに注目してしまう。そんな王監督の生き様を、その時々の本音を交えて語ってくれる本書は勇気を与えてくれる。

100文字でわかる世界のニュース  ベスト新書 [著者]橋本五郎 [定価]686円+税 [読了日]1/18
 【概要】「国際政治・紛争」「国際経済」「科学技術」「文化・スポーツ」「環境・その他」の5つのブロックに分けて、いずれの事
     項もたったの100文字で解説。「ズームイン!!SUPER」人気解説者が、まさに限界に挑戦した1冊。
 【寸評】いつまでたってもシンプルに理解して分かりやすく説明するのが苦手な私にとって、書店でこのタイトルに目が止ま
    った。確かにシンプルに上手くまとめられている。本書に書かれているように何事も人に上手く説明できるようになれば
    良いのだが・・・

東欧チャンス  小学館 [著者]大前研一 [定価]1,400円+税 [読了日]1/4
 【概要】脱中国!日本人が知らない「中・東欧」の活用法。中国の反日・侮日・嫌日運動などの問題点から中・東欧のビジネ
    スチャンスまで、新たなボーダレス経済の目で見た著者の世界観。
 【寸評】本当に欧州の国の位置が分からず、業務上、必然的に習得しなければならない中で、中・東欧について書かれた本
    書は参考になった。本当に世界の事をしっかり分かっておかないと取り残されてしまう・・・

自分の考えを「5分でまとめ」「3分で伝える」技術  新講社 [著者]和田秀樹
    [定価]1,300円+税 [読了日]1/2
 【概要】「まとめる力」「伝える力」のノウハウを、著者の経験をもとに紹介。情報・知識のまとめ方がわかれば、「説得力」「交
    渉力」「スピーチ力」「会話力」「勉強力」すべてがアップできる!
 【寸評】会社生活でも非常に重要な技術であるのだが、未だに苦手なんだよなあ・・・。今年の第1冊目は少しでも上達する
    道標とすべく本書を目にした。著者の言われる幾つかのポイントを心し、実践できるようにしていきたい。訓練、訓練・・・