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容疑者Xの献身 文藝春秋 [著者]東野圭吾 [定価]1,600円+税 [読了日]4/22
 【概要】数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ−。天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる
    石神は愛した女を守るために完全犯罪を目論む。湯川は果たして真実に迫れるか。

 【寸評】2005年のミステリー小説の中でで一番評価を得て、直木賞まで受賞した作品。3月下旬の沖縄旅行の往
    復の飛行機で読み始めたものの、面白い内容であるにも関わらず、色々とあり、ようやく読了。「白夜行」ほど
    のボリューム・複雑さ・引き込まれ感はないが、面白い事は間違いない。最後の真相には驚く。

プロ野球戦略会議 廣美堂出版 [著者]二宮清純 [定価]1,400円+税 [読了日]4/19
 【概要】12人の“怒れる男たち”の声、満載!WBCの光と影…ライブドア・村上ファンドVS巨人・阪神―。蠢く裏金、権
    力、野望…改革のため、いま言わなければならない本当の事と。球界とマネー、球界改革の本質を問う。
 【寸評】著者の作品も非常に好きで新刊を目にすると購入してしまう。野村、古田、広岡、江本、西本等の会談が
    興味深い。著者の聞き出し方・会談は相変わらず上手く関心させられる。プロ野球の上層部の方がしっかり
    方向を考えないと前途は厳しそうだ。

巨人の魂 東京ニュース通信社 [著者]長谷川晶一構成 [定価]1,300円+税 [読了日]4/13
 【概要】いまだ巨人を愛してやまない10人の男たち(川上、柴田、金田、吉村、廣岡、村瀬、高橋一、中畑、村田真、
    宮田)のロングインタビュー集。彼等の貴重な提言には巨人軍再生のヒントがある。
 【寸評】ここ2〜3年の巨人の低迷もあって本書が出来上がったのだろうが、巨人への熱い思いや自身の鍛錬の過
    程が語られていて一読に値する。4月中旬時点では近年にないロケット・スタートをした原・巨人。今年は観てい
    て楽しい。このペースで走って巨人魂を蘇らせてほしい。

憎いものが好き 小学館文庫 [著者]内館牧子 [定価]552円+税 [読了日]3/20
 【概要】「日本は何か大切な精神を切り捨てて来たのでは」「いつから日本はこんなになってしまったのだろう」人気
    脚本家として数々のヒット作を世に送り出してきた著者の人間観察眼がさえわたる寸鉄批評満載のエッセイ集。
 【寸評】著者の小説、エッセイはどれも外れがない。会社で疲れきった時に寝る前に読むとニヤついてしまい、多少
    元気が出る。著者の女友達や魔性の女の話が面白い。

トヨタ式「視える化」読本 宝島社文庫 [著者]監修:若松義人 [定価]562円+税 [読了日]3/18
 【概要】「星取り表」から「標準作業票」まで「視える化」の5つのツールを大公開。
 【寸評】私の勤務先でもここ2年間、いつも「視える化」が叫ばれている。改めてトヨタ式の「視える化」をコンパクトに
    勉強させてもらった。自分の仕事はオープンになるよう心かけているつもりだが、頭の痛くなる事が多いんだよ
    な・・・

ザ・エクセレント カンパニー 新・燃ゆるとき 角川文庫 [著者]高杉良 [定価]667円+税 [読了日]3/10
 【概要】「サンマル」ブランドの大手食品メーカー東邦水産は、サンマル・INCを立ち上げ、即席麺の米国市場に進出し
    た。長年悩まされた赤字からもようやく脱却し、第二工場も稼動を開始するが、セクハラ問題、ユニオン対策など
    従業員の文化の違いに直面する・・・
 【寸評】先般観た映画「燃ゆるとき」の原作本。映画を観る前に読もうと思っていたが、順番が逆になった。映画も良か
    ったが、本書は中味が更に厚く、読み応えがあった。海外勤務の大変さを感じ、羨望の思いと自分の無力さをも
    感じ、複雑な気持ちがする。会社勤めしている以上、何か誇れるような足跡を残したいものだが・・・

上品な人、下品な人 PHP新書 [著者]山ア武也 [定価]700円+税 [読了日]3/8
 【概要】ビジネスから恋愛まで、巷にあふれる無作法の実例を挙げつつ、気品のある振る舞い方を考察。人のふりを見
    て我がふり直すための気品学。
 【寸評】著者が思う下品な行動の事例が幾つか掲載されており、非常に共感を覚えると共に我が身を振り返ってしま
    う。我が身を正すためにも良い教訓となる。なかなか難しいけどね・・・

初心者でも今日から始められる「株」の本 三笠書房 [著者]山本有花 [定価]600円+税 [読了日]2/15
 【概要】今失敗なく確実に「儲ける人」になる!カリスマ主婦トレーダーのマル秘実践テクニックを公開。
 【寸評】銀行への預金では金利は微々たるもので、運用して儲けようと思うなら「株」等、という事になる。自社株を9年
    細々と購入してきたが、昨年末からの株高傾向から投資額より確実に儲かりそうなので、売却して住宅ローンの繰
    上げ返済にあてようと考えた。売却のタイミングが上手くはまり、良い値で売却できた。未だ住宅ローン完済が第一
    だし、子供達を一人前にする事が重要なので余裕はないが、いつか、世間情勢を見ながら「株」を上手くやってみた
    い気はする。昨年も細野氏の入門本を読んだが、今回、カリスマ主婦トレーダーの本書を手に取った。興味を更に
    持ったが、未だ先の話としよう・・・ (いい話ばかりでもないしね・・・)   

巨人軍論 角川ONEテーマ21 [著者]野村克也 [定価]686円+税 [読了日]2/11
 【概要】今季より東北楽天の監督に就任した著者が巨人軍について語る。かつての「強い巨人軍」から学び、ID野球の
    根幹には「巨人軍」から学んだ思想が脈々と流れている。巨人ファンであった、ともいう著者の思いが綴られている。
 【寸評】広岡氏も著者も、他チームで巨人を倒した時に「かつての巨人の野球を教育し、実践したまでだ」と言う。打順
    の組み方、抑えの確立等、ドジャーズから学んで取り入れた巨人は先進的だったという。原監督が復帰し、どれだ
   け、巨人の野球が出来るようになるか楽しみだ。

トヨタ式 仕事の教科書 プレジデント社 [著者]プレジデント編集部編 [定価]952円+税 [読了日]2/3
 【概要】奥田氏、張氏、渡辺氏等のインタビューを始め、トヨタの仕事のあり方、「現場力」について記された指南書。
 【寸評】インタビュー内容は非常に有益であり、「プロセス重視」「ディーラーでの飛び込み客の丹念な継続フォローの
    仕方」等、非常に参考になる。

北の動物園できいた12のお話 旭山動物園物語 角川書店 [著者]浜なつ子
    [定価]1,200円+税 [読了日]1/28
 【概要】旭山動物園の動物からみんなに伝えたい12のお話。親子で読んで「いのちと自然の大切さ」を知って欲しい。
 【寸評】以前、「プロジェクトX」か何かで取り上げられていたアイデア満載の旭山動物園は私自身も、いつか家族で訪れ
    たいと思っている。本書は親子で読んで下さい、という事で休日等を中心に子供達の就寝時に読んであげた。なかな
    か、動物の生態や動物園の意義・役割等にも触れられていて、勉強になった。子供達も一生懸命、話を聞いてくれた。
    子供達なりに何かを感じてくれればよいと思う。DVDの「体験!旭山動物園」も購入したので、家族で観る予定だ。

忘れても、しあわせ 角川文庫 [著者]小菅もと子 [定価]590円+税 [読了日]1/28
 【概要】夫や子供と暮らす平凡な主婦・もと子は、離れて暮らす義母と同居し、介護をする事になる。しかし、しっかり者だ
   った義母は、次第にわがままを繰り返すようになる。その原因が認知症と分かり、著者は病気を治したい一心で駆けず
   りまわり、やがて、心と心を触れ合わせる内に、嫁である著者と義母の間に、親子に似た不思議な絆が芽生えていく・・・
 【寸評】映画「折り梅」の原作でもある豊明市を舞台にした感動の手記である。認知症(痴呆症)は母親・義父母・私・妻の
   誰がなるとも言えない。著者と家族が一丸となった心のこもった対応は感銘させられる。映画「折り梅」も本書も多くの
   人が目にし、自覚を持って対応していけるようにしていかないといけないと思う。

「一日一話」 PHP研究所 [著者]鍵山秀三郎 [定価]1,000円+税 [読了日]1/15
 【概要】「イエローハット」の創業者で相談役である著者は創業以来、常に掃除を実施している。この行動が内外に広め
   られ「日本を美しくする会」の相談役も務めている。著者の思い(人間の磨き方・掃除の哲学・人生の心得)を綴った
   365ヶの小話。
 【寸評】非常に心に響く話だ。会社でもよく言っている「5S」の真の意味、人間としてのあり方、掃除の実践の心、雑用とい
   うものは無い等、勇気付けられ、学ぶ事が多い。心に残り、振り返りたい箇所には織り込みをしておいた。手短に読めて
   得るものが多い。

ヒデキマツイ 日本経済新聞社 [著者]浅田武蔵 [定価]1,500円+税 [読了日]1/13
 【概要】日本人野球選手の頂点に立つ(といってよい)松井秀喜。そのタフで揺るぎない自己を、彼はどのように確立した
    のか。彼の心の内側に迫る。
 【寸評】ヤンキースと更に4年契約を交わした松井秀喜。彼のヤンキースでの3年目のシーズンを振り返る事を中心に彼
    の内面に踏み込んだ作品。今やヤンキースの貴重な戦力の松井のスケールはやはり大きい。物の思考は常に前向
    きだ。そんな彼が巨人を去ってから、支柱を失った巨人が衰退したともいえる。おそらく米国で選手生活をまっとうする
    だろうが、頑張ってほしいね。

ディズニーが教えるお客様を感動させる最高の方法 日本経済新聞社 
   [著者]ディズニー・インスティーチュート [定価]1,400円+税 [読了日]1/13
 【概要】驚異のリピーター率を生み出すディズニー独自の顧客サービス手法「クオリティ・サービス・サイクル」の極意を
    ディズニー自身が初めて明かす。
 【寸評】東京ディズニーランドは確かに別世界の感覚になり、レストランから何から何までサービスの行き届き(気付き)に
    感心させられ、また訪れたいと思わせられる。どの社会人も「顧客満足度向上」という使命を持っている。何か参考に
    なる事がないかと思い、読んでみた。思ったよりオーソドックスな事が書かれていたが、いかに着実に皆が実践するか
    なのでしょう。