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鉄杵を磨く(てつしょをみがく)

意味:辛抱強く忍耐すれば必ず成功することのたとえ。また、学問や仕事に対して懸命の努力を続けること。

李白(りはく)、字は太白(たいはく)、号は青蓮居士(せいれんこじ)、唐代を代表する詩人である。玄宗(げんそう)皇帝治下の盛唐期に活躍した。絶句と楽府にすぐれ、詩風は自由奔放で洒脱。杜甫(とほ)の「詩聖」、王維(おうい)の「詩仏」に対し、「詩仙」と称される。

伝えられるところによれば、李白は象耳山(しょうじさん)で学問を学んでいたが、 途中でやめて帰ろうとした。 その道中、小さな川を渡ろうとしたところ、 一人の老婆が鉄の杵を磨いているのに出会った。 尋ねると、老婆は

「針を作っている」

と答えた。 李白はそれに感動し、戻って学問をやり遂げた。

その老婆は自分で武という姓だと言った。今、その川のほとりには武氏岩という岩がある。

【方輿勝覧・磨針渓】


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