パイロープ ガーネット
( Pyrope / 苦柘榴石 )
* 苦は、くと読みマグネシュウムを意味します。


化学式
 Mg Al (SiO ) 3 
モース硬度
7 〜 7.5
屈折率
1.75 +0.01-0.03
比重
3.8
結晶系
等軸晶系


カットされた石は、それがパイロープなのかアルマンディンなのか混成種のロードライト
なのか目視では判別が難しいです。標本でしたらパイロープは綺麗に結晶することは
殆ど無いので、美しい結晶形をしている物は別の種類のガーネットでしょう。






極めて淡いピンク味を帯びておりますが殆ど無色のパイロープです。以前から持っている
業者さんは知っていましたが、まことにジミでありながらその希少性から高価な物なので
二の足を踏んでおりました。パイロープ=赤のイメージですが、実は純粋ならば無色なの
です。このことは1998年9月の全国宝石学協会のレポートで知りましたが、まさか紹介され
ている物が購入先の石であるとは思いもよりませんでしたので、正確な分析結果があるこ
とに嬉しさ倍増です。

イタリア産
Brassasco Italy



  


写真左側 パイロープの最も一般的な色相のカット石3.2cts
アルマンディン成分が入った真っ赤なガーネットです。

 写真中央 単にガーネットのロットで入荷した物の中にあった淡
い色相の物で、パステル・パイロープと呼ばれ人気があります。
この種のガーネットでは珍しい部類になります。

写真左、中央共にスリランカ産


写真右側 クロム発色のパイロープです。鉄に起因する写真
左側の物とは幾分感じが違うのですがお分りになりますでしょ
うか?

U,S,A アリゾナ産



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