◇HIdeの考え方です。◇
■BAR ■バーの種類 ■一杯目 ■会計
■バーテンダー ■服装 ■粋な飲み方 ■帰り
■バック・バー ■時間 ■マナー ■翌日

これが正しいということはないです。十人十色ですから・・・。

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BAR

BARとはカウンターを介して酒を飲む場所です。

バーの語源は「横たわる木」です。これは今でいうバー・カウンターのことですね。
なぜ「横たわる木」かというと、アメリカの西部開拓時代のころ、バーではビールやウイスキーを樽から計り売りしていました。
そんななか、酔っぱらいたちが勝手に樽から飲んでしまうことが多いため、樽の前に酔っぱらいが近づけないように仕切となる「横木」を設けたからのようです。
それがいつしか横板へと変化し、そこで対面販売するようになりそういうスタイルの酒場をBARと呼ぶようになりました。

バーの歴史はこうなのですが、酒場としての歴史はずっと古く、あの「ハンムラビ法典」(紀元前1800年頃)にも、それに関する条文がのっております。
「もし、ビール酒場の女が、ビールの代金を穀物で受け取らず、銀で受け取るか、あるいは穀物の分量に比べてビールの分量を減らした場合には、その女は罰せられて、水の中に投げ込まれる。」(108条)
うーん、さすが「目には目を、歯には歯を」のハンムラビ法典ですね。

話をバーに戻します。
BARという語がよく使われるようになったのがだいたい19世紀中頃からのようで、当時のアメリカは立ち飲みスタイルだったようです。
このスタイルのBARが19世紀後半にヨーロッパに持ち込まれたようですが、ヨーロッパでは酒をテーブルに運んで飲んでいたので、カウンターでの立ち飲みスタイルをアメリカン・バーといって区別していたそうです。
1920年代には、ロンドンやパリ、ベルリンにもアメリカン・バーが出現し、ヨーロッパでもBARが確立されたのです。
こんなところにもアメリカ人とヨーロッパ人の文化の違いがあるんですね。

日本では1910年(明治43年・・・、あっ、うちのばあちゃん生まれた年や)に東京・日吉町(現在の銀座8丁目)に「カフェ・プランタン」が生まれたのが最初といわれてます。ここはクラブ(踊る方じゃないよ)的雰囲気が濃かったようです。
バーテンダーのいる店としては、翌年の1911年に「カフェ・ライオン」が尾張町(現在の銀座4丁目)にオープン。
翌年、その向かいに「カフェ・タイガー」がオープンし、日本におけるBARの始まりとなりました。
やっぱり、始まりは東京なんですね。

現在のようなスタイルになったのは1979年にサントリーのキャンペーンもあって、カラフル&フルーティーなトロピカル・カクテル・ブームからのようです。
しかし、当初はショット・バーというよりもカフェ・バーだったようで、1990年代にやっと本格バー(酒がメインのバー)や、それを少しカジュアルにしたショット・バーの時代に入り、現在に至っています。


バーテンダー

バーテンダーはアメリカで生まれた言葉で、BAR(酒場)とTENDAR(世話人)をあわせた言葉です。
この職業が、社会的に確立したのは19世紀後半のアメリカにおいてだったようです。
以後はバーの広がりとともにという所でしょうか。

バーテンダーという呼び名以外にも、BARKEEPER(バーキーパー)、BARMAN(バーマン)などと呼ばれます。
バーキーパーはアメリカ起源、バーマンはヨーロッパ起源で、バーキーパーはバーの経営者と言う意味合いが強いようです。
そういえば、以前、イタリアに行ったとき知り合ったバーテンダーは「バーマン」の方を使ってたなぁ。

バーテンダーの仕事は大きく分けて二つに別れます。
1.調理
2.接客

二つに別れるといっても片方にウエイトを置きすぎてはいけません。バランスが大切です。
片方だけがよくても、それはいい仕事とはいえないんじゃないでしょうか。

バーには様々な方がやってきます。
・酒を飲みに来る客
・バーテンダーと話をしに来る客
・バーの雰囲気を楽しみに来る客etc・・・
このようにいろいろなお客様が来るから、バーテンダーの対応も柔軟でなければいけないですね。

ワタクシの考える理想のバーテンダー、例えると理想の女性ですね。
料理(調酒)が出来て、男(客)をたてるのが上手くて、引き際(客との距離)が分かってる。あと、よく気がきく。
これが全て高いレベルにあるのがいいバーテンダーですね。

調酒が出来るというのは酒をよく識るということです。
客にとってバーテンダーとは、「酒(カクテル含む)のプロフェッショナル」なのですから。
そんなわけで、知識と技術が高いレベルで融合するように日々の研究及び努力は積み重ねていきたいですね。


バック・バー

バック・バーとはカウンターの後ろにある酒棚のことです。
これはその店の、酒のセンスもしくは考え方を示しています。店の顔といえるでしょう。
また、ここにすごい酒(例:マッカラン25年)の置いてある店は値段もそれなりの店が多い気がします。そうでないところもありますが。

でも、いくらいい酒がおいてあってもボトルの肩にホコリのかぶってるような店はいい店とはいえません。
客をなめてるとしか思えません。
バック・バーには店の品位が現れています。

バーにはバック・バーにあるだけしか酒がないわけではありません。
見えない棚の中にしまってある物もかなりあったりしますから。

そんなわけで、飲みたい酒が見あたらないときは、バーテンダーに一言聞いてみると意外とあったりします。
ただし、そういう酒の場合、気を付けなければいけないのは金額です。
見えない場所にしまってあるということは、そういう意味でしまってあることが多いのです。
まあ、単にスペースという問題ということもときにはありますけど・・・。
でも、飲んでみたいときは、恥ずかしがらずに金額を聞いてみればいいのです。無銭飲食になるよりは遙かにマシです。
財布と相談して飲むことは恥ではありません。
例え飲めないとしても、飲んでみたいと思う酒がその店にはあった、それが分かるだけでもいいじゃないですか。
なんだか自分を弁護してますね。(経済的余裕がないもので・・・。)

バック・バーを観察することもバーでの楽しみ方の一つで、そのためにカウンターに座るお客さんも結構いるんです。
ワタクシもバーに行ったりすると、テーブルがあってもカウンターに座ります。
やっぱり、どんな酒がおいてあるか気になりますから。


バーの種類

バーにも様々なスタイルのバーがありますが、多くのバーは静かに飲む所です。
大勢で騒ぎながら飲みたいのであれば白@屋にでも行って下さい。


服装

行く店の雰囲気にあわせましょう。
特にこれといった決まりはありませんが、さすがに作業着や下駄はいただけません。
また、いくら常連だからといっても、それは店側にあまりにも失礼というものです。
常連だからこそ店の雰囲気を守る。これが大切です。「親しき仲にも礼儀あり」です。

ホテルや格式の高いバー(レストラン含む)に行くときは、できればスーツ等が望ましいですね。ジーンズでは恥ずかしい思いをするだけですよ。

まあ、ほとんどの店は襟の付いている服装ならば大丈夫でしょう。
ただし、初めていく店の場合は、初めてのデートと同じくらいの服装にした方が無難です。


時間

いつでもかまいません。お好きな時間でどうぞ。
ただ、2〜3杯で2時間も3時間も居座るのはやめましょう。

また、閉店時間を過ぎても居るのは店員の為にもやめましょう。
だいたい、閉店5分〜10分前に帰るのがベストです。


一杯目

いきなり強いのを最初から飲むのはやめた方がよいでしょう。また、いきなりウーロン茶もいただけません。
やはり最初は口当たりがよくサッパリしていて、アルコールも弱めのものがいいでしょう
ちなみにワタクシはジン・トニックです。

酒が飲めないなら、その旨をバーテンダーに伝えてみましょう。
きっと、いいアドバイスがもらえますよ。ノン・アルコールのカクテルもありますし。
BARに来たのに家でも飲める物を飲むのは少々淋しいですね。


粋な飲み方

こだわりを持った飲み方=粋な飲み方、だとワタクシは思います。

例えば、最初と最後に飲むものはいつも決めておくとか、3杯飲んで一番美味しかったものを4杯目で飲むとか。
あと、洒落の効いた飲み方なんかもいいですよね

間違っても、泥酔するような飲み方は粋じゃありませんね。


マナー

店側、他のお客様に対して不快な思いをさせないようにすることです。
このことは前の項でも述べていますが、例えば、

騒がない
・・・・・当然です。

他の客に干渉しない
・・・・・ナンパなどもってのほかです。

バーテンダーの動きにケチをつけない
・・・・・特に同業の方、一緒に来てる彼女(彼氏)に「オレはこうするよ。」など店、個人を批判するようなこと言うのは自分で思ってるようなかっこいい行為でありません。むしろ恥ずかしい行為です。言いたいことがあっても我慢しましょう。自分の株を下げるだけです。

一気飲みはしない
・・・・・ホントに危険ですし、見苦しいです。

グラスの音をさせない
・・・・・割れたら双方が困ります。高価なグラスは何万円もします。乾杯の際はグラスを持ち上げるだけにしておきましょう。

カクテルを飲むのに時間をかけすぎない
・・・・・カクテルは冷えてる状態で飲むものです。ぬるくなるまで飲まないのはバーテンダーに対して失礼です。いくら名バーテンダーの作ったカクテルでもぬるくなってしまっては美味しくありません。

他店のオリジナル・カクテルを注文しない
・・・・・こういうのがありますよ、と教えてくれるのは全然構いません。が、これが飲みたいというのはその店に対して失礼です。

席を占領しない
・・・・・混んできたと思ったら、空いてる席の荷物は自分の足下に置くか、背中の後ろに置きましょう。店で預かってもらうのもいい方法です。また、飲んだな、と思ったら速やかに席を空け、出て行くのもスマートですね。

等です。とりあえず、これらを守ればスマートな飲み方だといえます。


会計

多人数のときにレジで割り勘の計算をするのはやめましょう。レジの混雑の原因になります。
そんなときは先に計算しておいてもらって、テーブルで話し合うなり、一人がまとめて払っておいて店の外でお金の計算をしましょう。

また一万円札のみで支払われると釣り銭切れの原因にもなりますので、できるだけ飲みに出かけられるときは一万円札をくずしてから飲みに出かけられると店側は大変助かります。是非、ご協力を。


帰り

忘れ物と事故には注意して下さい


翌日

二日酔いにならないように、飲み過ぎないようにして下さい。

予防方法飲む前に牛乳や油濃いものを食べておくこと、チャンポンで飲まないこと、です。
それでも、ついつい浮かれて飲み過ぎ(まっ、人間だから)、あの不快な朝を迎えたら、こうして下さい。

まず脱水状態を緩和するために適度の水分をとる。お茶でもコーヒーでも、おみそ汁でもOKです。次は、栄養をとることです。
食欲も減退しているでしょうが、口当たりのいいものを少しずつでもとり、栄養をつけましょう。睡眠や休養も大切です。
胃腸の荒れには胃腸薬、新陳代謝のための入浴・運動などもよいです。

ただし、これらはある程度症状をやわらげてくれるだけです。二日酔いに特効薬はありません

それから、よくいわれる「迎え酒」は、お酒の麻酔によって二日酔いの症状を感じなくさせるだけで、アルコール依存症のはじまりになります。ですから迎え酒は絶対にしないで下さい


参考文献・・・・・ 「新版 バーテンダーズマニュアル」 福西英三 監修   花崎一夫・山崎正信 共著  (柴田書店)