HOME>セッティングの小技>6速化で軽量化!
フロントのスプロケットをシングル化し、Fディレーラーも取り外してしまったという方にオススメしたいのが「Rスプロケ6速化」です。 Fシングル化してしまった方は既に解っていらっしゃると思いますが「リアの変速も要らないじゃん!」です。 まあ、移動用の11Tと足合わせようにメイン近辺のギアがあれば事足りることでしょう。 ではなぜ6速なのでしょう? それは公式ルールではレギュレーションで「6速以上の変速機構が正常に動作する事」というのが定められているからです。 |
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カセットスプロケットの取り外し |
この作業をするには2つの専用工具が必要です。 ひとつはカセットを固定しているロックネジを外す工具(挿絵の六角形の黒いもの)とフリーを回転させないようにする工具(棒にチェーンが付いてるもの)です。 自転車屋さんに行けば売ってますので後々の整備の事を考えて購入してしまいましょう!(無責任?) ちなみに今回の作業で外したのは8速だった頃のシマノのXTカセットです。 当時としては以下のグレードよりも軽いと言われていたものです。 これを購入したときにはそれまで使っていた7速のカセットよりも軽い!と感動しながら取り付けたものですが、外してみると「こんなにも重いのか…」と驚かせられる一品でした。 ちなみに家庭用電子計りで計測したところ266gでした。 (そんなこと言われても解りませんよね?) |
6速化 |
さてこれから本題の6速化です。 今回用意したカセットはロード用の11−19Tの7速カセットです。 外すスプロケットは個人の好みで良いのですが、今回はトップから3枚目の13Tを選びました。 理由はこの下の15−19Tの4枚はネジで固定されているからです。 より軽量化をしたいのでしたら固定ネジを取り払い、大き目のスプロケットを外すと良いでしょう。 ちなみに外してしまったスプロケットの辺りの変速性能が悪くなりますが、気にしないで下さい。 どうせ使わないのですから… 次に、これからフリーに6枚のカセットを装着するのですが、困った事にそのままでは付きません。 8速用のフリーに6速しか付けないのですから当然ですよね? ここで使うのはパーツ箱から探し出してきたスペーサーです。 え?そんなもの持ってないですか? もし、あなたが取り外したカセットスプロケットが「古い」もしくは「グレードが低い」場合はそれをバラして調達しましょう。 それでも用意できなかった場合には装着するカセットを購入した自転車屋さんに泣きついてもらってきてください。 大抵の自転車屋さんなら嫌な顔をしながらも出してきてくれることでしょう… いよいよ装着です。 スペーサーを内側に入れフリーとカセットの面が合うようになればOKです。 細かい調整は薄っぺらなものでなんとかします。 固定する際はフリーのロック側に回すので固定ネジを先程のカセット専用工具で締め込めばOKです。 最後に自転車に装着したらRディレーラーの調整が必要です。 まずは順調に変速できるように微調整します。 次に後ろから見ると2つ並んでいるネジのL側を+ドライバーで6速以降に入らないように締めこみます。 これで完了です。 |
さらに軽くしたい! |
今回の場合、これで100gほどの軽量化ができました。 その100gが重いか軽いかはそれぞれ皆さんの感じ方次第ですが、私(いそし)は大きいと思っています。 さらに軽量化したい方はスプロケットのロックネジをアルミ製のものに交換してしまいましょう。 400〜1500円程度で購入できるはずです。 これだけでも10gは軽くなります。 合わせれば110gの軽量化ができますね。 そういえばサイレントフリーとラチェットフリーの重量差もその位ですね。 軽量化はキリがありません… |
追 記 |
掲示板で6速化の話が盛り上がった時に「同じギアを何枚か使っても6速としてレギュレーションに整合するのか?」という疑問がでました。 例えば挿絵のように「トップは11T、TRの常用が19Tでそれ以外を全て12Tにしてもいいのか?」ということです。 答えは○でした。 平野会長に直接質問したところ、2002年の世界戦でもオットピは「16、17、16、17、16、17で6速」ということで車検をパスしたそうです。 「では11、12、12、12、12、19でもOKですか?」と聞いたら「いいんじゃないですか?」と言われました。 ということで早速、私の自転車をそうしました。 もちろん、変速性能は不問です。 カセットの重量が110gになったので、さらに56gほどの軽量化になったようです。 |
さらに追記 |
2008年のルール改正により、この6速のルールが無くなりました。 現在ではリアシングル化される方が多くなっています。 (追記時期 : 2008年10月) |