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   逆ワイヤーなリアメカ
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リアディレーラー  「なんじゃ?そりゃ〜?」と思ってしまったリアディレーラーのセッティングを見つけましたのでご報告いたします。
 全日本戦愛知大会の見学に行ったときにエキスパートクラスの仁井内選手の自転車がこうなっていました。(挿絵参照) なんと、変速用のワイヤーが前向き(逆向き)に取り付いています。 確かにこの状態で変速できるのなら、壊れるようなぶつけ方をしない限りは故障が少なそうです。 世の中には凄いことを考える人が居るものです。

良い点、悪い点
 このワイヤーの取り回しは某自転車屋さんが仁井内選手の自転車に施したセッティングだそうで、本人が考え出したものではないようです。 「これでちゃんと変速するの?」と聞いてみたところ「カシャカシャと調子よく変速しますよ」との事です。
 変速性能も良く、故障しないのなら何故SHIMANOはこれを標準としないのでしょう? ワイヤーも短くなり、良いことばかりのようにも思えます。 ところが…
「この取り回しだとタイヤ(ホイール)がうまく外せないんですよ…」と仁井内選手。 確かによくよく考えてみると、これではディレーラーの稼動範囲が少なくハブ軸を抜くのに苦労しそうです。 もしかして「前3速+後9速=27速」の普通のMTBでこれを試したら、その稼動範囲の狭さで不具合が起きるかもしれませんね。

発想の転換
拡大図 よくよく考えてみると、ワイヤーが前からだろうと後からだろうと挿絵の矢印の間の距離が長くなったり短くなったりすれば変速は可能なんですよね。 ここの長さを可変することによりパンタグラフ状に設置されたアームを介し、ケージを横移動させる構造なのですから。  これをヒントにもう少し発展した考え方ができれば、さらに弱点の無いセッティングが生まれるかもしれませんね。 頭の柔らかい方々の今後の発想に期待したいものです。



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