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MTBを使用する競技(カテゴリー)の中ではトライアルが最もリアハブにこだわる方が多いのではないでしょうか? 重量にこだわる方は軽いものを、使用感にこだわる方はどこでも引っ掛かるローラークラッチを、「軽くてどこでも引っ掛かる」なんて贅沢なこだわりを持つ方々はラチェットのノッチ数が多くて軽い高価なものを選択されて使用しているようです。 このページではそんなRハブについてとりとめもなく、掲載します。 |
下部に追記しました |
あ〜でもない、こ〜でもない |
安価で使用感が良いハブといえばシマノのサイレントクラッチ(ローラークラッチ)でしょうか? 左の挿絵は7速の頃のSTX−RCです。 トライアルでは6速あれば良いので、7速用の方が8〜9速用よりも軽いという理由で購入しました。 お値段、3千円台とお値打ちです。 ですが、欠点もあります。 まずは何といっても「重いっ!」。 計りの表示を見ると496gです。 次の欠点は「抜ける」。 私(いそし)は未だに抜いた事はありませんが、巷の噂ではわずか1日とか1ヶ月とかで抜いてしまった方もみえるようです。 最後は「繋がり方」。 これは好き嫌いが分かれる部分なのですが、クランクを漕いでからクラッチが引っ掛かるまでの間に「くにっ?」という感じの「遊び?」があるところです。 構造上、「カチッ!」と引っ掛かるということはないので、この感覚が嫌いという方もみえます。 ちなみに私(いそし)は身体にやさしい気がして、結構好きです。 そこで、安価で軽いRハブとしてディオーレLX辺りのグレードでサイレントクラッチではなく、ラチェット構造のものをチョイスされている方もみえます。 重量も380gを表示していますので116gも軽いですね。 ところがこれにも欠点があります。 サイレントクラッチは「どこでも引っ掛かる」のですが、これは一周で16回(16ノッチ)しか引っ掛からないのです。 漕ぎ出すタイミングに気を使ったり、「微妙に漕ぐ」テクニックが多い「トライアルという使用方法」としては大きなデメリットですね。 重いのを我慢して「どこでも引っ掛かる」を選ぶか、引っ掛かりが少ないのを我慢して重量を選ぶか… 難しい問題です。 というわけで、私(いそし)は前者を選んでいました。 それでも、悪あがきで重い部品を軽くする努力も少しばかりしました。 挿絵の左側がその「悪あがき」です。 カセットを付けない側のゴムのカバーを外すと中身が剥き出しになりますが、そこには幅を合わせるためのスペーサーが何枚か挟み込まれています。 そのスペーサー、全て鉄です。 強度に影響がない部分ですので、部品箱をひっくり返してサイズが合いそうなアルミのスペーサーに交換しました。 外したゴムのカバーを元に戻し、計り直してみると480gでした。 16gの軽量化ができましたね。 この方法はシマノのハブでしたらおおよそ同じようにできるようですので、少しでも軽くしたい方は試してみても良いかもしれません。 しかしながら、「高価なリアハブ」には敵いません。 ページ最上段の挿絵の「クリス・キング」などはノッチ数が数える事ができないほど(72ノッチ)細かく引っ掛かるものもあります。 お値段を聞くとあまりの高さに(4〜5万)ビックリしてしまいますが… 他にも有名なものとしては「ハドレー」などは30ノッチで3万円位だそうです。 軽くて引っ掛かりの多い「夢のような」リアハブの欠点は「お値段」ですね。 ところが同県に住むトライアル仲間の一人が個人輸入でUSAから格安で30ノッチのリヤハブを入手しまして、ひとつ分けていただきました。 お値段1万円位。 Realというメーカーのものなのですが重量も348gと特別には軽くはないものの、値段とノッチ数を考えると十分に軽い部類に入ると思います。 これまで使用してたサイレントクラッチと比べると132gも軽量化に貢献しました。 使用するスポークも短くなりましたので、もう少しだけ軽くなりそうです。 このページを公開しているのはこのハブを組んだ当日ですので、以後の感想や不具合、使用感などでネタになるような事がありましたら、追記という形で更新するかもしれません。 |
追 記 |
このページを公開した直後にとてもタイミングよくRハブネタを三重バイクトライアルクラブの稲玉さんが公開されましたので、Rハブについての部分だけ抜粋して保存しました。 見たい方はココからどうぞ。 |
さらに追記 |
上記のシマノハブは少々時代遅れになってきました。 そこで近年のハブを量る機会がありましたので量ってみました。 国内では使用者が多いGIANTのTRIAL
COMPに標準で使用されているシマノのDeoreハブです。 ノッチ数は変わらずに16ノッチ、重量は387gです。 形状は変わっても重量自体はそれほど変わりませんね。 ちなみに、私がRealハブを使用し始めた頃には個人輸入のものでしたが、現在(2004年)ではCleanさんというショップで通販にて入手できるようです。 |