愛知県・碧南市 大人がコスプレ? 「元気ッス!碧南」は碧南市最大のイベント
<市民によるステージの披露に仮装した子供達によるパレード、メインのイベントは午後9時まで繰り広げられる「総踊り」である。大人も子供もみんな一緒に元気良く踊る、碧南市で最大の碧南市民による壮大なフェスティバル!> 今年(2003年度)の元気ッス!へきなんは7月の26日(土曜日)に開催された。催しの開始時刻は午後2時。のんびりした碧南市民の気風を表すようだ。 碧南市にとって心臓部とも言える碧南市庁舎周辺の道路を封鎖、碧南市民の期待する度合いが見てとれる。 4つの特設ステージでは、吹奏楽の演奏に、キッズによるダンスの披露、和太鼓やフラメンコの演技が行われて会場を盛りあげる。 日も傾きだした頃に始まるパレード式の総踊り、「こんなものか…」と、見限るにはまだ早い。 午後6時30分からは、さらに進路を拡大させて、メインイベントの「総踊り」が午後9時近くまで行われるのだ。 碧南市中枢地域の道路をフルに活用して行われる「総踊り」は、約160グループ、総勢5000の人達が参加する「元気ッス!へきなん」のメインイベント。大人が普段有り得ないコスプレをして踊りまくる。 また「元気ッス!へきなん」では、文化面にも力を入れ、俳句大会の作品全て(かなりの数)を碧南高校の壁で発表していた。 これだけの人数の碧南市民が一同に会するなんてことは、おそらくこのイベント以外にはない。 このイベントは碧南市民にとって年に一度の「元気ッス!」な祭りなのだ。
2004年度の「元気ッス!へきなん」は、より規模を拡大するために文化会館前も会場となったようだ。 2003年度は碧南市役所前の駐車場をメインの会場としていた。2004年度は昨年度よりも特設ステージを増設し、飲食関連の出店を充実させた。 特に出店は露天商と云われるプロの出店よりも、地元の商店街が特産的な物品を売るという出店形式が目立った。 この事は碧南市内に向けての商業活性化を促す効果を生み、また、碧南市外から来た方にとっても、碧南市の特産を知る上で良い機会に成りうると推測する。 今後は各商店街が個性を明確にし、従来の馴れ合う慣習ではなく、互いに競い合う方向へ向かうことが必要と考えた。 さわやかな地域対抗の心意気は、たどってきた歴史を鑑みても何かと張り合えるもの。「元気ッス!へきなん」の楽しみの1つとして発展していく事を強く望む。
< text • photo by heboto >