2003年9月6日(土)ソワレ 7日(日)マチネ  オペラ座の怪人  福岡シティ劇場


キャスト
オペラ座の怪人 高井治 クリスティーヌ・ダーエ 大前さおり
ラウル・シャニュイ子爵 鈴木涼太 カルロッタ・ジュディチェルリ 河合和代
メグジリー 安食智紀 マダム・ジリー 西島美子
ムッシュ・アンドレ 林和男 ムッシュ・フィルマン 青木朗
ウバルト・ビアンジ 石井健三 ムッシュ・レイエ 喜納兼徳
ムッシュルフェーブル 深見正博 ジョセフ・ブケー 宮本力
アンサンブル
須郷裕介 港幸樹 平野万里 渋谷美由紀
田井啓 三原康志 近藤照美 笠井真由美
西尾健治 斎藤翔 沼尾みゆき 竹内そのか
畠山典之 鍋谷明 藤元功美 
種市万里子 池田さやか
田村葵 里吉涼子


行っちゃいました、福岡!!
京都公演のとき、福岡で再演されるのだけは勘弁(>_<)なんて思っていたのも束の間、
しっかりと福岡で再演とあいなりました(-.-)
いやいや、しかし。人間好きなものの(人?)為なら、何でも出来るものですわ(笑)
九州にはまだ足を踏み入れたことがない私。飛行機には乗ったことがない私・・・。
1人で行く決心をいとも簡単に決めてしまうなんて^^;
行ってみれば、なんてことはない☆楽勝ですわ(爆)・・・・
帰りの飛行機搭乗で呼び出しをくらったことは誰にも言うまい・・。

さてさて、劇場のあるキャナルシティ、噂には聞いていたけど、ホント、時間を潰すには十分なほど、店がたくさんありました。
ただ今回は友達と会う約束があったんで、ほとんど見ずでしたが、今度1人で行く機会があったら、色々回ってみよう・・と思いましたね。
あちらこちらにポスターが貼られ、あちらこちらからプロモの音が聞こえ・・博多駅も、川端商店街も・・。
ファンにはたまらない贅沢な環境ですね(^^ゞ
劇場は・・・・それこそ、なんて〜素晴らしい♪♪です。ロビーではなく、ホワイエなんて言っちゃって(^^)四季劇場より、雰囲気はいいぐらいでしたよ、広いしね〜。
キャスト表もチケットを手渡す前の入り口のところと、中にもあって。プロモや他の演目のCMなんかも、しっかり見れました。
当然の如く、入り口前で高井さんのポスターと記念撮影(^^ゞ思わず、寄り添っていきそうでしたわ(爆)

9時に仕事が終わり、11時半の電車に飛び乗り、新幹線に乗車という、かなりの強行突破でしたが、
疲れなんてものは全くありません!
オペラ座が見れる!高井ファントムに再び会える!!!という期待で、胸が張り裂けそうでしたよ(^_-)


・・・前置きは随分長くなりました。・・・・只今より、観劇キロクが始まりますm(__)m



オークション
まず、座席に座り、始まる前の幕がかかったプロセニアムアーチ、シャンデリア・・・そういったものを見た瞬間!!目頭が熱くなりましたね〜(+_+)
私は今からオペラ座の怪人を見れるんだ!!という実感がひしひしと湧いてきましたね。
それでもまだ何だか心底実感が湧かない私・・しかし、深見さんの『落札!』という言葉に一気に私の心はオペラ座ワールドへ・・。

ハンニバル
大前さんをとりあえず確認!気になったと言えば、石井さんのピアンジ。
京都のときも思ったのですが、やはり声が細いですね〜、まぁ、半場さんが凄すぎたのかもしれませんが、高音になると一気に裏声になるのは・・・ちょっと辛かったです^^;でも細かい演技が可愛いですよね〜。だから何だか目が離せなくて。
カルロッタの衣装。新調されたんですからね〜、鮮やかに感じました。

Think of Me
大前さん、ヴェールの使い方がうまくなりましたね〜(^^)京都の時は、ただ持っているだけで時には乱暴な感じもしたのですが、今回は優しく、愛しく、恋人のように・・ヴェールを通して、想いが伝わってきましたね。最後の投げ方が微妙にアレッ(^^ゞって感じでしたが。
鈴木さんの表情も前より柔らかくなってたかな。
そうそう、私はいつも見る時、何故かしら、クリスが拍手喝采で舞台を終えた後に、演出家から少し手直し(?)を受けた後に見せる演出家の笑顔みたいなものに注目するのですが・・
深見レイエは確か、恐い顔をしながらも少し微笑む感じだったと思うんです。今日の舞台はまぁ合格だったけど、まだまだこれからだよ〜みたいな。
喜納レイエはね!クリスに向かって、「うん!!」っていう感じに頷いていました。良し!って感じにネ。これから一緒に頑張っていこう!みたいな。
結構、見比べると面白いかもしれません。
あっ、立岡さんのレイエは深見さんと一緒で厳しい顔は崩さないままだったような気がします。まだクリスを認めていないような。
私がクリスだったら、すごい緊張の中舞台を終えるわけですから、喜納さんのような反応を演出家には望みますね(^^ゞ自信がちょっとつく気がするので。

エンジェル オブ ミュージック
リトルロッテ

メグに続く。「クリスティーヌ・・・」のファントムの声に関する動揺はここには書きませんわ^^;後でたっぷりとね。
大前クリスと鈴木ラウルのやり取りが凄く良かった!特に大前さんの表情から目が離せない・・・。鏡を通して、後ろにいるラウルを見ているのが本当にリアルで・・昔のことを思い出しながら、アッ!と気付いた時の表情・・。
鈴木さんもそれは同様で、このお二人のやり取りが演技かかってなくて良かったです。
そして・・・・・・。そして・・・。

ミラー
はい、死にそうです。脈が異常な程、早くなり・・・あぁ、この感覚!!李香蘭以来!!と内心感動しながらも、
目を見開き、耳は聞こえてくる声に集中!!
この声を聞きたかったの(>_<)と・・・・涙が出てくるのを感じました。
力強く、そして優しく誘う声・・・・。今思い出すだけでも目頭が熱くなります。
トラベレーたーの上の高井ファントムと大前さん・・・。ちょっとギコチないですね(^^ゞ
やっぱりダンサー系の方が演じた後に見ると・・・ね。
でも・・美しい手と美しいマント裁きに導かれるクリスティーヌに一度はなってみたいと思ったのは言うまでもありません・・。

オペラ座の怪人
ミュージック・オブ・ザ・ナイト
・・・・・・・・・・。もはや何も言うまい。足が痙攣していたことだけ言っておこう(本当の話)
初演の演出。私気に入っちゃいました。舞台下からおもむろに出てくる燭台を両サイドに従えて、ボートが通る姿はもう圧巻でした。
これを見ただけでも福岡来て良かった〜と思ったぐらい。
幻想的な地下の湖で一気に劇場に雰囲気が変わりました。
そして・・・愛しのあの方が舞台の上にいる(>_<)もうこれだけで私の心は満たされるのに、更に歌まで聞けるんですからね〜。
10500円なんて、安いものです。というか、お金の話をした自分に腹が立ちます(^^ゞ
李香蘭の裁判長の時とは全く違った声ですね、支配的で力強く、そして官能的。まぁ、それは京都公演を見た方はお分かり頂けると思います・・・が、それに加え、表情が格段と良くなっているではありませんか〜。
♪心の赴くまま〜・・・も綺麗に伸びて・・。頭がユラユラしちゃうぐらいに、柔らかい歌声。そしてあの美しい手!
高井さん・・・・手の動き、意識していますね(^^ゞちょっとそれは意識してるでしょ〜!!と突っ込みを入れたいぐらいに、優雅でした。
「私に触って欲しい・・・」の場面は相変わらず、濃厚で。その手つきは何?その表情は何?状態(爆)
目を覆いたくなるような情熱的で官能的なお二人のお姿でした。大前さんもいい表情をするんですよ〜。身も心も全身をファントムに預けてね。
最初のファントムの歌声が聞こえてきた時に見せる表像も、ハッとさせるものがありました。音楽の天使に耳を傾ける、幸せそう表情!目をキラキラさせて(^^)
誰にも邪魔は出来ない二人の時間、観客の私達ですら、見ちゃいけないような気さえしましたよ^^;
私は「君は私のもの〜・・・・」と歌いながら、クリスティーヌに後ろに立ち、手を身体にかける場面の、「私のもの〜・・・」の『もの〜・・
』のこの何ともいえない、包み込むような声が好きですね、あれはホント、簡単には真似できない声だと思いますよ。ネトーッとまとわりつくような、動きと合った、何とも言えない感じ。
もうね、私なんだかんだ言っても、はっきり言って、全身が麻痺状態でした。もう動けなかった。ただただ聞こえてくる声や目に見えてくる姿をそのまんま受け止めるのが精一杯。
ただ1つ言えるのは・・・・・。高井さんうまくなった!!あんな安心して聞けるミュージック・オブ・ザ・ナイトは初めてかもしれません。

仮面を取られる場面は喉の心配をしてしまうぐらいに怒鳴ってた。さっきの歌声と打って変わった声にますます仮面に対するファントムの思いが伝わってきて。夢見心地でいたところを一気に現実に戻されたような気がしましたよ。
また仮面を取る時の大前さんの無邪気な表情がね。可愛いですよ〜。ちょっと高井さんとタイミングはずれていたけど、あのいたずらっ子のような好奇心旺盛に仮面を取ろうとする姿に、真剣に怒るファントムで。う〜ん、何とも悲しいすれ違いですね。
大前さんが途中でつまづくぐらいに高井さんのファントムは恐かったです。しかし、今回の高井さんは怒っているだけではないんです。
その後のクリスティーヌに向かう時の表情!何とまぁ、愛しそうに見るんだ!声もね。凄く弱々しいんですよ。
以前、何かのインタビューで『仮面がある時とない時の対比を見せたい』というようなことを言われていた気がしますが、まさにそんな感じ。
力強く、官能的な声なんて、どこへいった。愛しいものに嫌われることをただただ恐れている一人の気弱い男がそこにいました。
う〜ん、高井さん。繊細な演技もされるようになりましたね〜。
しかし、毎回思うのは「おぉ・・クリスティーヌ]」と近付く場面にドキドキすることです(^_-)

は〜・・・、もう今の時点で、私はいっぱいいっぱいですよ。
心臓が持つんだろうか(^^ゞ

支配人室
あぁ、この場面はいつもゆったり見ておられます(爆)開放された気分で。
鈴木さんのラウル!!前は支配人達をすっごい勢いで睨んでいたような記憶があったのですが、厳しい目で見ながらもクリスを本気で心配しているからこそ!ってのが伝わってきて。
何だか、生意気なことを言わせて貰えば、大人になっていました。


リトルロッテ
京都公演の時も思っていたのですが、ここの大前さんってホント可愛いですよね〜♪
でも今回の大前さんは全体を通して、可愛らしいんですけどね!
そして、見つめるのはもちろんプロセニアムアーチの上(笑)ちょっとした物音にも反応しちゃったりして(^^ゞ
河合さん、何だかかえるの声がうまくなられた気がしたのは気のせいでしょうか。
う〜ん、今回の高井さん、ちょっと口パクとテープが合っていなかったのが、残念ですわ!
しかし・・・狂気的に笑う姿を目の当たりしてみると、どうしても素の高井さんを思い出しちゃって・・・ホント想像が出来ませんよ。
いつも思うのですが、高井さんのファントムの時の台詞って凄くいいですよね〜。あの支配的な声!これこ日頃の高井さんからは想像が出来ませ〜ん。

All I Ask of You
舞台下から階段を登ってくる演出。いかにも屋上に来た感じがして、いいですね!
鈴木さんと大前さんのお二人はビジュアル的にもよく合いますね〜、声の相性もいいかもしれませんね。
お二人の演技がそう見せてくれました。
鈴木さんもただ強がっているのではなく、本当にクリスティーヌを守ろうとしている感じがして。歌声も柔らかくなっていましたし。
守ってくれそうな説得力がありました。
大前さんはその上目遣いがまた可愛くて!ビックリするぐらいに分かりやすい表情をされますね、いい意味ですよ。
「あの声は〜私を包み〜・・・」で一気に、表情が変わるのを私は見逃しませんでしたよ!
ポワーンっと、心ここあらずに地下の湖で聞いた歌声を嬉しそうに思い出す、その表情!!真剣に不信そうに見る鈴木さんの演技がリアルで。
大前さん、演技面がUPされてますね〜☆
日曜ソワレでは大前さんがちょっと出だしのタイミングを間違えて、ヒヤッとしましたが、いい具合に鈴木さんが支えてましたね。
う〜ん、お二人の演技が熱くなればなるほど、ファントムが・・・・。

天使像の上。
・・・・・悲しみに明け暮れるファントムでした。裏声というか、か細い声で途方にくれるファントム。
一瞬、泣いてらっしゃる?と思うほど、胸に詰まってくるような可愛そうなファントムでした。
その後は一気に怒りを爆発させたのですが、今回は異様に・・・・短い!「ぞ〜〜・・・・」がアレ?って思うぐらいに(^^ゞ
それでも静まり返る客席が何度も言いますが、好きです(笑)


休憩
うぅ・・・・。どうしよ。ビックリするぐらいに高井さんがうまくなってる!
大前さんも鈴木さんも。友達に散々、自分の動揺振りをわけもなく話してたら、あっという間に2幕へ。


マスカレード
さすが京都より広い劇場。マスカレードがぎゅうぎゅう詰じゃない(笑)皆さん、踊りやすそうです〜。
緑の蝶を再び、鍋谷さんで見れたことがとっても嬉しくて!鍋谷さんは手足の隅々まで神経が行き渡っているのが分かるような、それはそれは美しいダンスです。
日曜マチネの時は席が2列目立ったこともあり、西島さんの生声がビシビシ聞こえました!
階段状に整列してのところは、「マスカレード!!」のところで大前さんが一瞬踏み外してヒヤッとしたのですが、その後やはり動揺をされたのか、振りを逆にされてしまうところがあって^^;
でもそんな大前クリスと向き合ってしまったラウルの鈴木さんがニコッと優しそうに微笑んで、フォローをしたお姿には私、感動致しました!
鈴木さ〜ん、カッコいいです〜♪(笑)

練習風景
ワタクシ・・・・ピアンジより、歌がうまいレイエを始めて見ました(爆)
やはり、喜納さんは歌える方ですからね、「ここはこうです!」と歌って見せるお姿は、演出家ではなかったと思う^_^;
というか、最初のハンニバルのところも思ったのですが、喜納さんって声がよく通るんでしょうね、妙に声が響いてくるんです。
その分、何だか違和感を感じてしまったのも事実で・(苦笑)サラーっと流れるところが、何だか流れないんで。

墓場にて
私が自分が見る時は大前クリスだ!と分かった瞬間、まず思ったのはここの場面、
高井さんと大前さんの声は相性がいい!と京都の時、感動しましたからね。
大好きな場面なんで、とっても嬉しくて。
やっぱり、高井さんの声と大前さんの声。よく合いますね〜!!
お二人の間には目には見えないもので繋がっている・・・と実感しました。
ピタッって合うんですよ、声質的に。互いに伸ばしている手の先が繋がっているのを感じましたね。
う〜ん、鳥肌ものでした!
邪魔をしたラウルに対して、高井ファントム、容赦なく火の粉を飛ばしていましたわ。
毎度の事ながら、足を踏み外さないかばかり心配している、余計なお世話な私です^^;
ちょっと戻りますが、大前さん。楽勝に声は出ているのですが、やはりちょっと高音を出す前に身構えちゃうなぁ・・ってのは感じました。
あと、欲を言うなら、「でももう寂しさに耐え 忘れなければ 明日生きる力を 与えて欲しい」をもっと意を込めて力強く歌って欲しかったかな。
クリスティーヌが一大決心をするところですからね〜。ある意味、少女から大人になるところだと思いますし。
村田さんが鳥肌が立つぐらいに歌っていたこともあり、そこは求めてしまいますね。
そうしていれば、いつになく、優しい声で「ここへおいで 私の 愛しい クリスティーヌ」と歌った高井さんのファントムがいきてくるかなと。
京都公演のとき、ここは優しく歌って欲しいなぁ・・・とずっと思っていたところだったんで、今回聞けたときは本当に嬉しかったです(^^)
クリスがお父さんと間違えるようなところですからね〜、力強く歌うところではないかなと。
でもお二人の絆を見せてもらったし、高井さんは優しく歌っているしで大満足でした。

ザ・ポイント・オブ・ノー・リターン
今回の高井ファントムと大前クリスの演技を見ていて、1番楽しみだったのはココ。
このお二人の間には何かある(ーー;)と感じてしまうぐらいでした(爆)
高井さん・・・・どうしてマントで全身を覆っているのに、そんなオーラが出せるの?
クリスティーヌに触れたくて仕方ないほど、激しい想いがもう目に見えて伝わってくる!
絡み合う手にどれだけ私がドキドキし・・嫉妬したか(爆)
それを受ける大前さんも負けていなくて!!ファントムの背後から、手を首元に絡めさせる時の・・・あの表情は・・・。
今でも忘れれませんよ(~_~;)なんじゃそりゃ〜!!でした。高井ファントムの情熱的な愛を受けるかのような。
もはや戻れないとはこういうことなのねと改めて実感したかもしれません^^;
ここのクリスティーヌはもはや少女ではなく、女!もちろん、ファントムは音楽の天使ではなく、男!!
いやまぁ、ドキドキする演技でありました。
仮面を外されてからの、ファントムからの激しい愛は、第3者といして客観的に見ている者でも、痛いぐらいにその気持ちが伝わってきましたね。
もうこのあたりから、高井さんが・・・大前さんが・・・・なんて思っていなくて、ただただファントムが・・クリスティーヌが・・だったかもしれません。
あっ、でもクリスティーヌをさらって行く速さがびっくりするぐらいに早くて、高井さんの体力を心配してしまいましたわ(^^ゞ

地下の迷路
ファントムの隠れ家

ボートを漕ぐ手が震えているかと思うぐらいに全身に激しいものがまとわりついているファントムでしたね。とりついているんじゃないかと思うぐらいに。
「なぜ、こうなのだ〜・・・」にファントムの率直な思いが託されていて・・・・何だか泣けてきましたね。
大前さんが半分泣いているように、演技をされていて。ちょっとスーザンケイのファントムを思い出しました。
感情を押し殺すかのように歌う、「母にも嫌い抜かれて〜」の時の立ち位置が土曜ソワレの時は、丁度正面で一瞬ドキッとしたのですが、
今回はホント、ただただ舞台の成り行きをハラハラドキドキしながら、見守っている気持ちのが強かった。。
それぞれの動きに一つ一つ反応しちゃってましたね。
ファントム、クリスティーヌ、ラウルがそれぞれ本気で。それでいて、ファントムとクリスティーヌが深い絆で繋がっているような感じがしたんですよ。
だから、ラウルも必死な顔して、ファントムを見てる。縄をかけられて後の鈴木さんは、本当に苦しそうで。
縄をかけられているだけではない苦しみがラウルを襲っていたんでしょうね。
ファントムが「僕を救えるのは君だけ〜」の時に、クリスティーヌにすがるような目で見ているのには心が苦しくなりましたね。
そんな二人に挟まれたクリスティ−ヌが可愛そうになってくるほど。
でも・・・・クリスティーヌが選んだのは・・・クリスティーヌが本心で選んだのはファントムなんだと思いました。
決して、ラウルを助ける為やファントムに同情したからするキスではなかったと思う。村田さんとはまた違った包容力のある・・・というより、
純粋にファントムを想うクリスティーヌが見れた気がします。
そんなファントムは固まっていた。ただ暫く、固まっていた。
鈴木さんが「クリスティーヌ!」と叫んでいたのも聞こえました。
ラウルに近付いていくまでが長かったこと!京都の時、最後まで短い・・と感じていた私でしたが、
今回は納得出来るものでした。今回の演技にふさわしいものだったと思う。
そんなファントムをこれまたすがるように必死な顔で見る、大前さんの表情が良くて!
高井さんが吐き捨てるかのように、言うのもやっとかのように、そして全身を使って表現する「行け〜行ってくれ〜お願いだ〜〜!!!!」はもう鳥肌が立つ間も無いぐらいに
大迫力でした。
よろめくかのように猿のオルゴールのほうへいくファントムはもう弱々しくて・・・・。そのまま倒れてしまうかと思うほど。
戻ってくるクリスティーヌの仕草を見て、私は確信致しました。やっぱりクリスティ−ヌはファントムを選んだんだと。
大前さん、指輪を返す時に自分の本心を込めるかのように、「身はラウルだけど、心はあなたのものよ」と言わんばかりに、胸に指輪をあててギュッとするんですよ!!
この姿を見た瞬間、全身に熱いものが込み上げてくるのを私は感じました。
もしかしたら、ファントムは気付かなかったかもしれない。ただただ自分の愚かさに後悔していたかもしれない。
でもそれでもその指輪をつけて、姿を消すファントムは幸せだったと思う、もしかしたラウルよりも。
「クリスティーヌ・・・・ アイラ〜ブ・・・・・・・(この間がいいんです!)ユ〜」はもう高井さん、絶品ですね。余分なものが削ぎ落とされ純粋無垢に愛を告白する姿は本当に綺麗だった。
またヴェールを見つけて、一瞬表情が柔らかくなるあの表情!これは前の席で見ないと絶対に分からないと思いますが、ぜひ見て頂きたいですね〜。
もしかしたら、ただ口元が開いたからそう見えたかもしれませんが、私は微笑んだと思いたい。
ヴェールを愛しそうに持つ姿はそれはそれは美しかったです。またヴェールを落とすかのように(これは日曜マチネ、土曜ソワレは普通に綺麗に翻っていました)投げ捨てた姿に、
高井さんが演技じゃなく、本当にファントムとして今生きているんだなぁ・・というのを感じましたね。
誇らしげでは決してなく、弱々しく、哀れでいて、それでいて束の間だった幸せだけを支えに立ち去っていく姿には本当に胸を打ちました。


舞台を見終わってみて・・
たった2週間でここまでの演技をされている高井さんに、正直驚きました!
最初のほうにも書きましたが、高井さん。演技が細かく、隅々まで神経が行き届くようになりましたね〜。
声にも表情がついて、声も使い分けて。顔にも表情が出て。そしてあの美しい手は色々なことを表現してくださる、
そして、演技にメリハリがついている!いっつも流れがちょこちょこ途切れるなぁ。・・と思っていましたが、今回はファントムの心の動きが手に取るように分かった気がします。
う〜ん(>_<)ほんと、高井さん、演技がお上手になりましたね!
クリスティーヌを愛しそうに見る目・・・恋の演技にワタクシ、ビックリでした^_^;
あ〜〜〜やっぱり高井さんのファントムが好きだ〜!!と定番ながらも、またもや改めて思ってしまった(笑)
『劇場の壁になりたい』と真剣に思いました。動けなくたって、声が毎日聞けるのなら(-_-メ)
暫く、引きずりましたね〜。高井さんの声って、何だか後になっても、まとわりつく何かがあるんですよね。
やばいやばいと思いつつも、抜けれない、抜けること自体出来ないような、不思議な魅力が。
日記を一時中止にするぐらいに、後に引きずった今回の演技でした〜。
またもや、想いを強くさせるような歌声をどうもありがとうm(__)m

大前さん!私が行く前日から登板されたんですよね〜。
五東さんで見たかった・・・・なんて思っていた私ですが、そんなことは何のその!
素晴らしい演技を見せてもらいました。可愛かったですね〜。
クルクル変わる表情から目が離せなかった。
大前さんも恋の演技がお上手で(爆)ファントムを見る、あの目は・・・あの表情は。
ちょっと嫉妬してしまいましたよ。あまりに高井ファントムと相思相愛なんだもの(爆)
少女から大人の女性への変化も見せてくれましたね。
さて、大前さんに欲を言うなら、やっぱり歌い方でしょうか。ちょっとまだ余裕がない感じはしましたね。
あと、意地悪く言うなら、ちょっと表情を意識しすぎている気も。演技がかっているように見えなくもない。
さんざん、誉めといて、最後に落としちゃうのは申し訳ないですが、それでもファントムと相思相愛に生きていただけでも、凄い事だと思いますよ。
これからもっとどんどん良くなって行くんでしょうね〜。次回、大前さんのクリスティーヌを見るのが楽しみになりました(^^)
村田さんのクリスに次ぐ、お気に入りのクリスティーヌです!

鈴木さん。今回、お二人の演技に圧倒されて、ラウル自体をあまり注目できなかったんですが。
それでも鈴木さんの演技力には素人目から見ても、上昇しているのを感じました。
鈴木さんのラウルに求めていた、突っ走るのではない、クリスと一緒に歩んでいくような包容力が少し見えてきたように感じました。
特に最後の3人の演技はほんとにバランスがいいのを感じましたね。
あのお二人を前にしても、バランスがよく感じられるっていこことは、相当鈴木さんがラウルとして頑張っていた証拠だと思います(^^)
いや〜、鈴木さんのラウルも良かったです♪
大前さんといい、鈴木さんといい、やっぱり1年もすると、こんなに変わっていくもんなんですね〜。

他のキャストは・・・ほとんど書くことがないぐらいに、今回は3人の演技に魅せられました(^^)


今回の舞台本当に本当に良かった〜。単純に良かった!なんて言うのが、実ににもどかしいのですが、
これから先の観劇を含めても、きっと私の中で記憶に残る舞台だったんじゃないのかな。
半年振りだから・・というのももちろんありますが、それを別にして良かったです。

ちょっと観劇日から日にちが経ってしまった状態で、この観劇キロクを書いたので、
(相変わらず、メモしないで、記憶だけで書いている私^^;)
テンションが低め、舞台の様子を細かく書くことが出来なかったのですが(すみません)
しかも、2公演を一緒にして書いてしまったし・・・(よくあることなのよ(爆))
観劇後すぐに書いた掲示板を見て頂ければ、よく分かると思います(笑) 
■掲示板に書いた書き込みはコチラ→
この観劇キロクと掲示板レポの温度はかなり違いますが(ーー;)
2つのキロクから舞台の様子が少しでも分かって頂けたら、幸いです!
う〜ん、やっぱり掲示板に書いたほうが純粋に舞台を見て感じたことですね。
どうしても、2週間経って書いているので、記憶も飛んでいますしね(って、散々書いておいて何ですが(^^ゞ)
でも今回の舞台に100点は付けません。だって、次はもっと良くなっているかもしれないんだもの!
というか、次回への期待をしているからです(^^)

そうそう、劇場は広いだけあって、ちょっと音が広がるかなとは思いました。
皆さん、音響がいいとおっしゃってましたが、まだそこらへんは分からなかったです。
後、舞台が横に広いので、結構間延びするかなとは思いました。
京都の時はコンパクトなだけあって、気にしないでも視界に全て入ってくる感じでしたが、今回はちょっと頭を動かしたかな。
特に支配人室のところは、ラウルが舞台を上手、下手と結構行き来するので、意識してました。
それでも初演の演出で上演されている福岡が本当に羨ましいです!
いつか名古屋にも(>_<)とは思わざるえませんよ(笑)
交通費はともかく、行ける時間が私には足りないんです〜。
出来れば、今度は夜勤明けではなく、連休でゆったりと来福したいですね。

ふふふ・・・なんだかんだと私、福岡にはまたちょこちょこ行きますよ〜☆
こんな舞台を見せられちゃ、通わざるえませんわ(爆)
高井さん、覚悟しておいてくださいね!!


おしまい。


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密かにオペラ座の観劇キロクを書いたのはかなり久し振りですね・・・(爆)