3.出発〜「北斗星」乗車
北斗星は上野駅19時3分発ですが、東京で所要を済ませてから行くことにしました。最寄駅から名古屋に出て、10時半発の「のぞみ」で東京駅、一旦上野駅まで行って途中下車してコインロッカーに荷物を入れて、1時に銀座へ。その後で東京スカイツリーの足元まで行ってみましたが、順番待ちして展望台まで行くと北斗星の発車時刻に間に合うかどうか微妙だったので自重して、水族館で時間をつぶして上野に戻りました。ちなみにここで、私が常用のデジカメを持っていないことが発覚。家内が持参した仕事用のデジタル一眼レフは、接写向きのレンズだけなので、普通の写真は撮りにくい面があります。以降ビデオをせいぜい頑張って回すように努めました。
そのデジタル一眼レフで写した東京スカイツリー。オリジナルは勿論一段と高精細です。
普通に人物を入れた写真も撮りましたが、広角が出来ないので、そちらの背景は「鉄骨を組んだ何かの構造物」としか見えません。
上野駅に戻って北斗星の入線を待ちます・・・入ってきました。
写している時は気づきませんでしたが、車掌さん?がとっても怖いことをやっています。
お決まり その1 |
お決まり その2 |
乗り込んで荷解きすると、まもなく発車です。
上野駅の構内を、ゆっくりゆっくり加速していきました。
4.食堂車の夕食
19時3分の発車ですから、夕食は19時45分の1回だけ、競争率も高いだろうと考えて、寝台券が取れたその日のうちに夕食券の確保に急いだのでした。発車してすぐ、車内探検を兼ねて食堂車まで行ってシャワー券を購入しましたが、ディナー終了してすぐの時間枠は取れず、10時からと10時半からの2回分を取りました。希望時間帯で取るには、入線時点で食堂車の位置で待機して、乗車してまずシャワー券を買いに行く、のでしょうかね?
食事はデジタル一眼レフで全皿写しました。
「〜オードブル〜 帆立貝柱とサーモンのマリネ 紅白仕立て」
(撮影前に一口食べてしまいましたが)
「〜魚料理〜 牡丹海老と白身魚のワイン蒸し 赤ワイン風味のクリームソース」
「〜肉料理〜 牛フィレ肉のソテー 大地の野菜添え マスタードソース」
「〜デザート〜 スペシャルガトとグラスの盛り合わせ」
他にパンとコーヒーが付きます。
写真のタイムスタンプを見直してみると、席に着いたのが19:47、ワイングラスを写したのが19:58、オードブルが20:03、魚料理が(一口食べちゃってますが)20:17、この皿を食べ終えた辺りで宇都宮に停車しています(20:27)。肉料理が20:34、デザートが20:52、ゆったりとしたペースで出てきたのですが、それもこれも全て含めて、動く列車の中の食事は(家路を急ぐ通勤客を眺めていた宇都宮停車中も含め)素晴らしく楽しい時間でした。1年生と3年生もしっかり自分で肉も切ってほぼ完食しました(彼らの食欲は規格外なので、並の1年生では無理なような気もします)
5.シャワー室
7号車グランシャリオでの食事を終えて、1号車まで帰ってきたのですが、その途中で長男の方が「気持ち悪い・・・」。限界まで食べちゃったのもあるのですが、揺れる車内を歩くのがこたえている、のは何となく分かります。部屋までもどって横になろうよ、と励まして何とかゴールしました。長男はこのままシャワーもパスして横になっていました。
10時になって、私が次男とシャワー室に先発。トワイライトエクスプレス以来2回目の車中シャワーでしたが、これはロイヤルの部屋付きシャワーの方が遥かに快適でした。脱衣所の鍵を内側から閉めてからシャワーカードを入れると、それから6分間シャワーが使えて、その6分という時間はまあまあなのですが、脱衣所の扉を一度開けてしまったらシャワーカードが無効になるので、途中で交代はできません。脱衣所とシャワー室とに一家4人が入れば入れたかもしれませんが、自重して2回分購入した次第です。それでも時間指定というのが面倒かつ不自由です。合計20分使えて夕方と朝と2回入ってもおつりがきた前回とは随分違います。さらに、6号車のシャワー室まで出かけて帰ってくる、というのが、長男でなくても負担でした。私もシャワーを済ませて以降ずっと横になっていました。
というわけで、4人家族で寝台列車に乗るなら一番安い普通のB寝台・・・別にコンパートメントでなくても、一箱独占してしまえば殆ど変わりません・・・がベストの選択だと思うのですが、ロイヤル以上の部屋にだけに付くシャワーだけは魅力的だと思っています。逆にA寝台であってもシャワーなしのツインデラックスやカシオペアツインには、個人的には惹かれません。
そのまま寝入ったのですが、翌朝未明の青森駅に到着、機関車付け替え、方向転換、というあたりは、一応意識がありました。妻と子供たちはもう少し覚醒していて、車中から青函トンネル通過を見ていたようです。