4.スケ4上手くなりたい

 

大抵のピアノ弾きには、このままで通じるものと思いますが、勿論ショパンのスケルツォ第4番です。このところ他の趣味全部を押しのけて練習しているこの曲で、スクリアービンのソナタ4番再建計画のような頁を起こすことにしました。

・なれそめ

最初に聞いたのは、デュシャーブルのLPだったのではないかと思います。余り良い印象ではなかったように思いますが、確かめようもありません。その後、姉が練習し始めましたが、どの程度弾けていたのか、これまた分かりません。とにかく、学生時代を通じて、自分向きの曲だとは一度も思っていませんでした。
 社会人になってからホロヴィッツの古い録音を聞いて、それが一変し、1993年のコンサートで披露するにいたりました。

・ショパンにしか書けない最もショパンらしくない曲

・・・ではないか、と最近勝手に思っています。学生の頃は、積極的にショパンを避けていたつもりはないのですが、当時の演奏録音を整理してみると、自分が弾いたショパンは「舟歌」しかありません。

というところで思い出したのが、ショパンを文字通り積極的に避けていたまりんきょ氏です。リンク先にあるように学生時代には、「古典派後期、ロマン派前期を目の敵にしていた」彼が、大学卒業前に別のサークルの発表会で弾いたショパンが、よりによってこの曲だったのか、とは、個人的に感慨がありました。私がスクリアービンのソナタの楽譜を初めて見せてもらったのも、まりんきょ氏所有のMCAの楽譜で、その後同じものを買ってきてもらって(彼の家の近くの楽譜店で安く出ていた、ということだったはず)、4番を練習し始めた、ように記憶しているのですが、発端を作ってくれた彼は自分でスクリアービンを弾くことはなく、卒業するまで全然私とはかぶらない曲を弾いていたのです(連弾除く)。それがこんなところで一致するものか、と。

・天駆けるフィナーレ

練習し始めた頃からそう思っていました。そして、バルトークのピアノ協奏曲の3番のフィナーレも思い出していました。最初に感じたのは大詰めの「天駆ける」感触の類似ですが、そのうち、どちらも、死を意識せざるを得ない状況になった作曲家が、敢えて平明な生命賛歌をホ長調で書いたところまで一致しているのかな、と思うようになりました。格好いい大詰めなら、バルトークなら「ピアノソナタ」でも「戸外にて」でもそうだし、プロコフィエフの「ソナタ7番」とか「ピアノ協奏曲3番」とかありますが、天駆ける格好良さとなると、私にはホ長調のこの2曲なのです。(以上13.03.10)

・ユニゾン讃歌

ユニゾンのショパンというと、不破さんがこの頁にまとめています。徹底したユニゾンの、この2曲ともが、不気味・暗い系です。
 ショパン以外でも、暗い曲調の曲が思い出されます。ヤナーチェクのピアノソナタ、ご紹介するのは、youtubeのこれにしましょうか。第1楽章にも間隔の広いユニゾンを効果的に使う箇所がありますが、5:30から始まる陰気の極みのような第2楽章はさらにユニゾンを多用しています。冒頭はメロディが8度で出てきます。それがすぐ15度(真ん中抜きの2オクターブ)になり、虚無的な響きが強まります。で、楽譜1頁分を繰り返した後、9:22で初めてメロディが単音で歌われるようになり、ユニゾンから解放された明るさを弾いていて感じるところになります。

不気味さ、暗さ、重苦しさ、を強調するのに向いていそうなユニゾンですが、このスケ4では、明るい主部の方に結構ユニゾンが頻出します。その一方で、短調に転じるトリオにはユニゾンは出てきません。スケ4のユニゾンは、しつこくは無いのですが、ピアノという楽器のユニゾンの美しさを明るい曲調で噛みしめているようで、弾いていて楽しいのです。

・理想の演奏

スクリアービンのソナタ4番と、はっきり違うのが、自分にとっての理想の演奏が実在していることでしょうか。「なれそめ」にも書いたように、ホロヴィッツ(youtubeはこちら)です。8分46秒は異次元のスピードで、あこがれることは出来ても、挑戦する気になることすら憚られます。
 多分1990年頃に、こちらの木下さんに、スケ4弾こうと思っている、と話した時には、彼から「スケ4は絶対ホロヴィッツのテンポでは弾けないから自分は弾きません!」と言い切られてしまったし、その話を最近になって家内にしたら、そうでしょうそうでしょう、と言われてしまいました。家内は、毎日練習しているこの曲について、上手くなったね、とも言ってくれるのですが、ホロヴィッツはまた別の曲を弾いているのだと思っている、とも言われてしまっています。

・実現可能な演奏

ホロヴィッツは別格として、どうするか、ですが、まず主部のリズムは正確に刻みたいのです。冒頭の5小節目からいきなり4小節に跨るタイが出てきますが、これがプロでも短くなるのが多いのです。youtubeで聞いたルビンシュタインもそうですし、CDで持っているポリーニなんか3小節分くらいしか伸ばしていません。なお、トリオはメトロノームをつけて弾くと音楽にもならない感じなので、こちらはルバート必須です。

11小節目に初めて8分音符が出てきますが、これが両手とも和音の低音が同音連打です。この連打を確実に弾き直すには、例えば両手とも15→24という指使いにすればよいのですが、さすがにこれは前後で忙しくなりすぎるので無理なようです。右手の1、左の5(私の場合)で、指を変えずに連打が正確に出来るか、というと疑わしいところで、2つ目は鳴らなくても上声が出ていればいいではないの、と思ったり、それでは駄目だろ、と思ったり、で、気持ちが固まっていません。ゆっくり目で弾いている今は一応連打するつもりですが、実際になっているかどうかは既に疑わしいものがあります。

何箇所か出てくるこの同音連打は誤魔化す可能性があるとして、あとは”ちゃんと弾く”ことを目指すに尽きる、のですが、問題箇所はいくつもあります。(以上13.03.17)

・ヘミオラ風

この曲の主部でロ長調になるところ、というか、最初に本格的に短調に転じてから長調に戻るところ、(譜例右)が「ヘミオラ風」になっています。「風」をつけたのは、「ヘミオラ」を狭く定義すると、この箇所は該当しないのだそうで。
・・・というあたりは、まりんきょ氏のこのページで教えてもらいました。この箇所に入る前の短調の部分も難所なのですが、このヘミオラ風も難所です。指の動きの窮屈さは短調部分に準じる上に、ヘミオラ風のリズムで自分のリズム感が乱されて「走って」しまい、各小節の最後の音をしっかり叩けなくなっていました。

スクリアービンのソナタ4番の4:3でもそうでしたが、こういう「数えられないとは言わないが危なっかしい」箇所が高速になると安定しないのが私の実力だったわけでして、この箇所も「ゆっくり弾こうとしても、それが出来ない」状態からの再スタートでした。

リズムで引っかかってテンポが安定しない、であれば、八分音符の両手ユニゾンのパッセージがあります(譜例下左)。ここもプロでも加速しがちな箇所で、ここも見ようによってはヘミオラ、それも狭い方の定義に当てはまります。もう一箇所、トリオから主部に還ってくる加速部(譜例下右)が、これもヘミオラに該当しますが、加速部だからテンポの安定は不要、とはいいながら、本来の主部のテンポ以上に加速させてしまいかねないので、やはり危険箇所です。

 


・拍子のとり方

見かけによらずテンポの安定しにくい曲の拍子を、頭の中でどう取るか、が問題になります。譜面上は3/4拍子だけれど、最終的には超高速なので1小節1拍子で数える、のが普通ですが、これだと冒頭の4小節タイにも、上記の各種「ヘミオラ風」にも弱くなります。

ゆっくり練習している間だけでも3拍子に数える、というところですが、私はこのところ6拍子ないし2拍子に取っています。トリオはいかにも2小節1フレーズの譜面なのですが、実は最初から最後まで2小節単位でOKです。4小節タイは全て2小節単位2つになります。2小節だけのタイは、2小節単位から外れるものが多く、これも一種の「ヘミオラ風」と聞こえる、と言えなくも無いです。「メトリーク」という言い方の方がピンと来るのですが、この用語を正しく理解している自信も無いので・・・ブツブツ。

そうやって数えると、8分音符の右手パッセージで最初に出てくる奴・・・指使いを色々迷った箇所、難しいです・・・(譜例右)は「裏拍」からの起動になります。「裏拍」で弾き始めて、「表」で気合を入れなおす方が、この難所を通過しやすいようです。

なお、譜例の指使いが 423 となっている箇所を私は 323 で、こちらは一度も迷っていませんが、
531241 のところは、全音の楽譜では 542121 です。1993年には 541231 で弾いていたと思うのですが、再開後は全音とも違う、542131 を選びました。親指が黒鍵に来るのと、掌の真ん中の下で親指が白鍵を叩くのと、で散々迷って、後者を採用した、次第です。

先に触れた、両手ユニオンやトリオ最後の加速箇所の「ヘミオラ風」は、2小節でまとめると割り切れるので、数えるのが楽になります。こういうところを割り切ってしまっては、音楽の何か大事なものを失ってしまうからダメだ!・・・というご意見もございましょうが、二流アマチュアの私にはそんな綺麗ごとを言っている余裕は無く、テンポ安定が最優先なのです。(以上13.03.24)

 

・練習体制

ここ最近の平日でいいますと・・
朝、小学生が学校に出かけた後に1回、まあ本当のここ最近だと春休みでチビ共もウダウダしていますが。それから出勤して、帰宅して、夕食前後にチャンスがあれば1回。子供と一緒に入浴後には1回、弾いている最中に子供の「おやすみなさい」に生返事をしています・・・忙しいところを弾いていると生返事以上はできません。かくいう私は弾き語りは全く出来ません・・・。以上、生ピアノを一日2回以上、平均すれば3回近く弾いています。
さらに、11時過ぎからは、電子ピアノで1〜4回・・・スクリアービンのソナタ4番だとタッチの違う電子ピアノで弾く気にならないのですが、スケ4のように指先が忙しい曲だと、違うタッチの楽器で練習する意味(?)があるような気がするのです(!)。

 

・メトロノームを付けてみた

と、日々練習していたところで、家内が春休み中の子供を連れて実家に帰りました。練習の成果を一人でじっくり確認してみましょうか、というわけで、久しぶりにメトロノームを付けてみました。その前に付けた時は1小節=70でテンポの不安定さを確認して、練習に励んだつもり、だった、のです。

今回は、その前に子供がメトロノームを使ったままの88で弾いてみました。弾き始めは、おお速い、と思っていたのですが、8分音符のパッセージに入った途端、メトロノームが遅く聞こえます・・・どうも、普段から冒頭を88以下で、8分音符のところを88以上で弾いていたようです。そのまま8分音符の両手ユニゾンのところまでどんどん加速していた、のが、聴感上どんどん遅くなる電子式メトロノームの音で分かります。。。

手持ちCDにルビンシュタインが2種あって、古い方は4小節タイが(ポリーニほどではないにせよ)気になる一方、新しい方は8分音符での加速が気になっていた、のですが、同じ or なお悪い、だったようです。

何回か繰り返し弾いてみる中で、両手ユニオンに向けて加速するのは割と早く解消できましたが、最初の8分音符のパッセージでメトロノームが遅くなるのは、そういうものだと言い聞かせる必要がありました。再びメトロノームを外して弾くにあたり、ますます2小節をまとめる2拍子カウントを強化しています。(以上13.04.07)

 

・ど忘れ

大体暗譜できた・・・表情記号どころか強弱さえ正確に覚えるつもりも無い、どころか細かく見てもいない素人ですが、とにかく音は大体覚えて指使いを決めた・・・時点で、楽譜を見るのもめくるのも面倒くさくなって、楽譜を見なくなる、のは、いつもの展開です。そうやって気持ちよく弾いていたのですが、いつの頃からか、変イ長調に転じるところの左手が怪しくなりました(下図赤丸)。

怪しいと気づいた時点ですぐ手を打つべきだったのですが、弾き始めてから「そういえばここ怪しかったんだけどな」といい加減に弾き飛ばす、というのを一週間くらい繰り返しているうちに、いよいよ左手の音を全然鳴らせなくないくらいにまでなってしまいました。

やむなく久しぶりに開いた全音の楽譜には、上の譜例と同じ指使いが書いてあります。以前自分が弾いていた指とは違う、ということだけ分かるのですが、とにかく全然弾けません。仕方が無いので楽譜どおりの指使いでゆっくり弾いてみて、左手上声の 212121 を意識して弾いているうちに、いつの間にか(さらに一週間後くらい?)昔の指使いを思い出しました。楽譜で 545435 となっている下声を 434345 で弾いています。

振り返って考えるに、4の指が上手く動かなくて弾きそこなった時に指の記憶が混乱して、212121 の方まで祟った、ようです。一週間放置していた故障を修復するのに2週間以上かかって、なお不安が残ります。

それにしても、何ヶ月間か特別大きな問題もなく弾けていたつもりの場所が突然こうなった、のは、また別の場所で同じようなことが起こるかもしれない、と思うと、恐怖です。楽譜と違う指で決めたところは全部書き込む、というのは理想ですが、どうせ面倒くさくなって暗譜で弾いてしまう怠け者には余り有効に作用しそうもありません。怪しそうと思った時点で、放置せずにすぐ修復に取り掛かる、ということだけ心がけようと思っています。(以上13.06.08)

 

・録音してみた

子供の夏休みに帰省とハワイ旅行として、少し練習できない日は出来ましたが、9月に入ってからも本人的には割と気分よく弾けていて、そこで家人がまとまった時間不在になる機会が出来ましたので、もぐら叩き調律をした上で、まず録音してみました・・・聞いてびっくりしました。最初の方に書いた4小節タイ、短いのはイヤだと思い続けていたのは確かなのですが、軒並み殆ど5小節分伸びています。その反省を踏まえて何回か弾いた中で一番マシだったのがこれ、それでも一番最初の4小節タイだけはほぼ正確ですが、それ以降はかなり伸びています。最初1分を除けば自分では結構好きなのですが・・・。トリオの入りで殆ど減速しないけれどEの繋留に向けて段々遅くする、のは意図的にやっています。

最初1分をメトロノーミックに弾ききっているプロは見当たらない、のが慰めになるような、ならないような。スクリアービンのソナタ4番での「コーダにインテンポで突入」の場合は、とにもかくにも(良し悪しは別として)プロがやっていない水準のものが実現出来ましたが、「スケ4の最初1分間をメトロノーミックに」という目標設定には、プロのバラツキの範囲に埋没する水準でしかできていない、というのが現状です。

この部分、出来るものならメトロノーミックに心地よく弾きたいと思っているプロが少なからず居るはず、と信じているのですが(スクリアービン4番の場合はそういう目標設定がそもそもされていないと推察しています)、そういう演奏にめぐり合えない、ということは、プロにも難しいと考えるしかありません。とは言ううものの、一番最初の4小節タイは一応出来たのですから、緊張を一分間に保てればもう少しマシにできるはず、とも考えられます。12月23日の本番まで、どういう練習をすればいいのか、これから考えてみます。(以上13.09.10)

 

・ピアノ発表会のお知らせ

上にも既に書いていますが、
  日時:2013年12月23日(月) 13:00〜 (開場は10時くらいから”なし崩し”開場)
  場所:
刈谷市総合文化センター 小ホール
      JR・名鉄の刈谷駅南口すぐ(歩道橋直結)
第1部がピアノソロで、私のスケ4がその最後になります。第2部が主に連弾で、その最後に2年前まで子供に教えてくれていた先生(今の先生はそのお母様)の「ラ・カンパネラ」があります。この2演目を除けば純然たる街の普通のピアノ教室の発表会です。
・次男のソロが バルトーク「ルーマニア民族舞曲集」第6曲
・長男のソロが シューベルト「即興曲」Op90-2
・次男と私の連弾が ベートーベンのトルコ行進曲(編曲者不明の簡単版)
・長男と私の連弾が ドヴォルザーク「スラブ舞曲」Op46-8
になります。

私の出番は2時から2時半くらい、でしょうか。2年前の大ホールより小さいとはいえ、282席のホールなので、私の演奏を冷やかしに来てくださる奇特な方がもしいらっしゃれば、出入りは自由に出来ます。ピアノは今度もスタインウェイDなのだろうと思います。

継続して練習しています。しかし中々うまくなりません。8分音符のところは余り後退しないのですが、2つ上の「ど忘れ」のような、4分音符重音で降りてくるところ、一応弾けていたはずのところがそのうち崩れてくる、のをモグラ叩き風に修復して、というのを、本番まで繰り返していそうな気がします。(以上13.12.08)

 

・ピアノ発表会終了

子供との連弾を含め、ここに公開しました。

本番の前日くらいから、一つ上で悪い方に予想していたとおりに、「4分音符重音で降りてくるところ」の2つ目の右手がトラブりました。53小節目54小節目(譜例赤丸)で、同じ音形が後2回出てきます。

当日の朝も、自宅でこの音形を10回ばかり繰り返し練習もしたのですが、時間の無い会場でのリハーサルで1回しか弾けなかったこの箇所、やっぱり上手く弾けません。そして、予想していた通りにスタインウェイのDのタッチが軽く、どんとん速くなってしまいます。子供にも「タッチが軽いのに騙されて、速くなってしまわないよう気をつけるように」と注意していたのですが・・・

本番は、赤丸箇所は3回とも怪しいながら、1回目と3回目は知らなければバレないくらいで済みましたが、2回目は結構盛大になってしまいました。そして、随分普段より速く弾いてしまい、端正に枯れた感じで弾いてみたいという当初構想に反し、(スクリアービンの4番を弾く時と同じような、いつもどおりの)行け行けドンドンになっちゃった、とは思っていました。

しかし、客席での録音を聞いて、8分音符で短調に転じる難所でタッチの軽さに騙されて猛加速していた、のを認識して頭を抱えてしまいました。あと、弾いている本人にもよく聞こえてきた子供の声が盛大に入っています。1993年にスタインウェイで弾いたスクリアービンのソナタ第4番でも再現部の難所で同じようなことになっていて、要するに普段から一杯一杯で弾いている箇所がピアノが弾き易くなった分だけ丸々速くなってしまう、という最大限に警戒すべき事態なのですが、別に赤丸不安箇所が浮上してきた分、警戒が不十分になったフシはあります。

次の発表会でもリベンジでこの曲を再度弾かしてもらおうか、とまで一度は思いましたが、これも過去の経験より、自分の演奏の録音は時間が経つとアラが気にならなくなる、のも分かっていました。半月もしないうちに、「枯れた感じ」と程遠いのは変わりませんが、元気良くて弾いている本人が楽しそうだし、ご愛嬌の急加速箇所も含めて、これはこれでいいじゃない、と思えるようになりました。

というところで会場でのマイクの録音が届きました。音質も勝りますし子供の声もマシになっています。この音声を会場から写した映像に重ねて、公開しています。

演奏会が終わってからこの曲を弾くのには、違和感はありません。スクリアービンのソナタ4番の場合は、回顧調とか絶対似合わない曲であるだけに「宴の後」どうするか、迷いもあったのですが、スケ4は、回顧調が多少にじんでも不自然でない曲ですので、次回演奏会の候補曲群の合間に時々、であっても気分良く弾けます。あとは、そこそこに「弾けている」状態をいつまで維持できるか、ですね。というところで、このコーナーを一旦締めようと思います。(以上14.01.19)

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