「悪魔のロベール」 : 粗筋
この頁の拙訳になります。「預言者」同様、英日自動翻訳をベースに修正しました。
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19 世紀を通して、フランス、イタリア、ドイツのオペラの発展へのマイヤベーアの「 悪魔のロベール」の重要性をいくら強調してもし過ぎにはならない。未熟な耳にも、「悪魔のロベール」はそれに先行したすべてのオペラからの音楽的・劇的な決別が刻印される; そして以降のすべてのオペラの音楽的で、劇的な発展につながる扉を開ける。「悪魔のロベール」が最初の ロマンチックなオペラだった、 と言われている。
このオペラが今日殆ど上演されていないという事実が、多分十分知らされていない人々を、このオペラが現代の聴衆を動かすことができる持続的な活力に欠けている歴史的遺物である、という誤解に導くかもしれない; しかし最近の十年のいくつかの上演(特にパリの1984-85 年の復活上演、およびOONY版による1988 年のカーネギーホールコンサート版上演)の大成功は、そうではないことを証明する。「悪魔のロベール」は 2000年3月と再度2001年3月にベルリン国立歌劇場で本格的に復活上演された。ベルリンでの復活上演は、Dr. Wolfgang Kuhnhold が率いる Meyerbeer Institut のチームが実直に校正したRicordi の新しいクリティカル・エディションに基づく最初の上演だった点で特筆される。かつて 聞かれたことのない新しい音楽が演奏された。 2001年及び2002年に、このオペラはプラハオペラのレパートリーとなっている。 さらに、「悪魔のロベール」 はイタリアの2000 Festival della Valle D'Itria in Martina Franca で取り上げられた。
粗筋:
開幕前、ノルマンディーの公爵ロベールは、穏やかなBertha と悪魔の弟子ベルトラムとの間の子だった。ノルマンディーでは、ロベールは多くの残虐行為をしたので、彼はシシリーのパレルモに追放された。パレルモで、彼は王女イザベルに会い、彼女との恋に落ち入った。後で、激しい嫉妬から彼女を侮辱し、彼は彼女の父によって逮捕を命じられた。彼の父ベルトラムは、騎士のふりをしてロベールを逮捕から救い、彼の味方となった。
プレリュード
形式的な序曲はない。ベルトラムの主題(第3幕の尼僧の呼び出し) から作られた約4分の前奏曲はそのまま開始コーラスに続く。
第1幕 - パレルモの近くの浜
ロベールとベルトラムも加わった騎士のコーラスは生命の喜びを祝福し、何人かのノルマンの吟遊詩人や曲芸師も加わる。ロベールは彼らがノルマンディーから来たと知り、彼らの一人、ランボーに歌を歌うことを頼み、財布を投げる。ロベールに気が付かないランボー は、"ロベールの悪魔" 、悪魔の息子、と歌う。ロベールは激怒し、ランボーを逮捕するよう命令する。ランボーは慈悲を乞い、騎士達に彼にロベールへのメッセージを持っている彼の婚約者を同伴していると言う。ロベールは彼に彼の生命を保証するが、騎士に彼の婚約者を連れてくるよう脅す。
その婚約者が連れて来られる。ロベールは彼女が彼の異父妹アリーセであることに気づく。彼らだけになった時、アリーセは母が死んだこと、そして彼女が母親の最後の遺言を持ってきている、と言う。ロベールは彼がそれに価するようになるまで彼女に待つように頼む。彼はイザベルへの愛のことをアリーセに言い、イザベルに届けるようにと彼女に手紙を託す。彼女は、ランボーが解放され彼と結婚することが許されればそうすると約束する。ベルトラムが現われ、アリーセは驚く; 彼女はベルトラムがノルマンディーの彼女の村の絵で見た怪物に似ている、とロベールに言う。アリーセは去る。ベルトラムはサイコロ賭博にロベールを誘う。負けているにもかかわらずベルトラムに続けるようそそのかされ、ロベールは彼の武具に至るまで事実上すべてを失う。 しかしベルトラムは彼を慰める。
["Mario のアリア"]
[ 次の場面は1838 年にマイヤベーアによって、付け加えられ、"Mario のアリア"として知られている。それは第2幕を開幕する。分かっている範囲で20 世紀唯一の上演はカーネギーホールで1988年、イブ・ケラー指揮でクリス・メリットが歌ったものである。]
ロベールは彼の運命を嘆き悲しむ。彼はすべてを失い、絶望している。彼は天の母に祈る。彼はそれから外の試合の声を聞き、気力を取り戻す。彼は彼の剣に信を置く。
第2幕第1場−宮殿の一室
イザベルはロベールに憧れている。そこにアリーセがロベールからの手紙を持って入ってくる。後からロベール自身も現われ、イザベルは彼を歓迎する。イザベルは新しい一揃えの武具をプレゼントする。彼女は試合の勝者が彼女と結婚することになる、と彼に言う。競争相手はグラナダの王子である。ベルトラムはこれを耳にし、彼を試合から遠ざけようとして、グラナダの王子と別の場所での決闘の挑戦状を持っていると言ってロベールをだます。
第2幕第2場 - 試合場
グラナダの王子はイザベルを得るためにすべての競争相手に挑戦状を出す。ありもしない決闘に釣られていたロベールは、現われなかった。
第3幕第1場 - 洞窟への入口のそばの聖アイリーンの石
ベルトラムは洞窟で、アリーセを待っていたランボーに会う。ベルトラムは彼に金を与えることによってランボーを誘惑してランボーを去らせる。ベルトラムは彼の征服にご満悦で、ロベールに同じをすることを計画する。実際はまさにその日ロベールを悪魔に送り届ける協定を結んでいた。悪魔を称えて歌い、ロベールの名を繰り返す悪霊のコーラスが、洞窟から聞こえる。アリーセが入ってきてこれを聞いたとき、ベルトラムが洞窟から現れる。彼女はベルトラムが死をもって彼女を脅す時に十字架にしがみつく。ロベールが入ってきて、アリーセは脱出する。イザベルを失っていたロベールは絶望的になっていて、ベルトラムの魔術に今にもはまり込む状態である。ベルトラムは近くの女子修道院のスギの木に育つ"魔法の枝" がある、と彼に告げる。ロベールが枝を盗むことができれば彼は彼自身を見えなくさせることができる。ロベールは同意する。
第3幕第3場 - 聖ロザリエ女子修道院の墓
続く場面が全てのオペラで最も効果的で印象的な場面の1つである。この場所は不純な考えで天を汚した尼僧の埋葬の場所である。
ベルトラムは罪深い死んだ尼僧を呼び出し、行動を命ずる。彼女らは最初はゆっくりと、そして次第に熱狂的に、墓から立ち上がり、彼女らの習慣を脱ぎ捨て、バッカナールを踊る。彼女らはロベールを誘惑するよう試みる。彼女らの魔力と妖女ヘレンに導かれて彼は魔法のスギ枝を盗み、彼自身を見えなくさせる。尼僧達は彼女達の墓に戻る。
第4幕 - イザベルの寝室
イザベルは付き人に助けられながらグラナダの王子との結婚の準備をする。見えないロベールは入ってきて、魔力で全員を眠らせる。彼はイザベルを覚醒させる。彼女は試合に現われなかったことを責める。彼は誘拐するぞと彼女を脅す。イザベルは慈悲を乞い、彼女が彼を愛していることを彼に思い出させる。打ちひしがれたロベールは彼女を信じることを拒絶し、絶望して魔法の枝を壊す-- 彼は死を望む。皆は目を覚まし、ロベールは兵士によって引張られる。
第5幕 - パレルモの教会の中庭
修道士は祈る。ロベールはベルトラムと入ってきて、ベルトラムはロベールの父であることを認める。ベルトラムは彼がロベールを愛しているので、彼の魂にかけて悪魔の要求をしりぞけるつもりだ、とロベールに告げる。ロベールはベルトラムに付いていくことを決断する。そこにアリーセが入ってきて、グラナダの王子がイザベル との結婚を拒否したことを知らせる-- 彼女は今やロベールと自由に結婚できる。アリーセはロベールに彼女の母の遺言を読む: 悪魔を遠ざけなさい。時計は真夜中を告げ、ベルトラムがロベールを悪魔に送るはずだった刻限が過ぎたことを知らせる。ベルトラムは地獄に消え、イザベルと天空の聖歌隊が神の賞賛を歌うと同時にロベールは気を失う。